AGA治療の種類とその特徴

AGA治療の種類とその特徴

男性の薄毛の原因の殆どを占めると言われるAGA(男性型脱毛症)。AGAの治療法には、その進行度合いと予算にあわせていくつかの方法があります。

ここでは、AGA治療の種類とその特徴を解説しています。

AGA治療の種類

AGA(男性型脱毛症)は、男性の薄毛の原因の9割がこれに該当すると言われている脱毛症です。男性ホルモンが原因で脱毛します。

参考:AGAとは?そのメカニズム

AGA治療とは、文字通りAGAを治療することですが「治療」という言葉を厳密に解釈して医療行為と考えるのであれば、AGAクリニックなどでAGAを治療する行為です。

クリニックなどにおけるAGA治療は、治療方法が重なっている部分が多く厳密に分類することはできませんが、概ね、
○薬剤を塗る・服用する外用療法・内服療法
○育毛メソセラピー
○HARG療法
○植毛
などがあり、薄毛の進行の度合いにかかわらず個人が自由に希望するAGA治療を選択することができます。

自分で育毛剤や育毛サプリメントを使ったAGA対策を行うよりも、専門的にAGA治療をしているクリニックで安心して自分に適した治療を行ってもらえるといったメリットがある反面、費用が比較的高く、通院する必要があることがデメリットとなります。

これらのAGA治療は、自由診療となり健康保険の適用外になります。

薬剤による外用療法・内服療法

クリニックなどの医療機関で行われるAGA治療として最もスタンダードなのが、ミノキシジルフィナステリドによる治療です。

薬局・薬店で販売されているリアップの有効成分でもあるミノキシジルは、血行促進と血管新生作用で毛髪の再発毛・育毛を促進させるとして医学的な効果が実証されています。

また、飲む育毛剤と言われるプロペシアの有効成分であるフィナステリドは、AGAの原因のである5αリダクターゼという酵素の働きを抑えることで強力な男性ホルモンDHTの過剰な生成を抑えてヘアサイクルを正常化し、抜け毛を抑制する効果があります。

ミノキシジル外用とフィナステリド内服ともに日本皮膚科学会の「男性型脱毛症診療ガイドライン」で推奨度Aにランク付けされており、クリニックではよく処方されています。

一般的にフィナステリドは内服薬を、ミノキシジルは外用薬または内服薬が処方されますが、ミノキシジル内服薬は男性型脱毛症診療ガイドラインでも推奨度Dで「行うべきではない」とされていますので必ず医師の指示に従って服用するようにします。

金額はクリニックによってマチマチです。

尚、ミノキシジルとフィナステリドは、自己責任で海外から個人輸入することができます。クリニックに通院する煩わしさもあり、またジェネリック医薬品もあり価格も安価とあって、個人輸入で入手する人も少なくありません。

参考:個人輸入の仕方

育毛メソセラピー

メソセラピーとは、治療目的に応じて様々な医療薬を注射器やレーザー、超音波等を用いて体内に注入・浸透させ、治療効果を得る技術です。育毛メソセラピーは、メソセラピー技術を用いて、毛乳頭や毛母細胞の活性を促しAGA治療を行うことです。

一般的には、薬剤による外用・内服療法ではなかなか効果が認められない場合やAGAの進行が進んでいる場合に利用されます。

決まった治療方法や薬剤・成分がある訳ではなく、医師やクリニックの判断で行われますので成分や治療方法はクリニックによってマチマチです。

上記のミノキシジルやフィナステリドが使用される場合もあれば、成長因子をはじめ育毛に効果のあるビタミンやミネラルなどの成分が厳選されて使用される場合もあります。

成長因子は、細胞の成長や増殖・分化を促進する作用があることから発毛を促進する効果が期待されており、毛髪の再生医療にも活用されています。
参考:成長因子で発毛・育毛

通常、注射による場合は、事前に痛み止めの投与で痛みの軽減が図られます。

一般的には、成長因子などの成分が注射に使われる場合は、併せて飲み薬としてミノキシジルやフィナステリドが処方されます。

実際に育毛メソセラピーを受ける場合は、個別に成分や治療方法を精査する必要があります。金額もクリニックによってマチマチです。

育毛メソセラピーは、治療を止めると発毛効果はストップし、再びAGAの症状が進行する可能性があります。

HARG療法

HARG療法は、業界団体が結成した日本医療毛髪再生研究会が承認した医療機関しか提供できない治療法で再生医療の一種です。幹細胞から抽出した成長因子を含むタンパクAAPEを直接頭皮に注入して発毛機能を蘇らせる医療です。

一般的には、育毛メソセラピー同様、薬剤による外用・内服療法ではなかなか効果が認められない場合やAGAの進行が進んでいる場合に利用されます。

以前は、育毛メソセラピーとの違いを注射する成分の内容で区別していましたが、近年は成長因子を注入する育毛メソセラピーもあるためその違いは曖昧になってきています。

一定期間のHARG治療が終了して発毛効果が見られた後は、以降、持続的な効果を発揮すると言われていますがこれには個人差があるようで、治療を中止すると発毛効果は止まり毛髪の状態はもとに戻ってしまう人も少なくないようです。HARG療法の金額もクリニックによってマチマチです。

ミノキシジルやフィナステリドの副作用が気になる方は勿論、男性に限らず女性にも効果が期待できると言われていますが、ミノキシジルやフィナステリドの併用を勧めるクリニックもあるようです。

育毛メソセラピーもHARG治療も弱っている毛根を活性化して発毛を促すものなので毛根そのものが死滅している場合は効果がありません。この場合は植毛やかつら、将来の再生医療といったものに頼るしかなくなります。

植毛

植毛とは髪の毛を植え付ける治療です。薬剤による外用・内服療法では手遅れ、育毛剤の副作用が心配、育毛メソセラピーやHARG療法よりも確実に効果を得たいといった方に利用されます。

育毛メソセラピーやHARG療法と異り、毛根そのものを頭皮に植えつけるため、移植先の毛根が死滅している場合でも髪の毛の復活が可能です。

・自分の髪の毛を移植する「自毛植毛」と
・合成繊維で作られた人工的な毛髪を植え付ける「人工毛植毛」
があります。

一般的には、頭皮への定着率が高く、アレルギーも殆ど無い自毛植毛に人気があります。自毛植毛は、男性ホルモン等の影響を受けにくい後頭部や側頭部の毛包を目的の箇所に移植して行われます。

一度植えつければ定着率が高く、アフターケアの手間も無くなり、メンテナンスなどの費用も殆どかかりません。

参考:植毛(自毛植毛の詳細)

まとめ

殆どの方は、抜け毛・薄毛を認識したら、まずは自分で育毛シャンプーや育毛剤などを購入して対策を講じますが、効果がない場合、効果が薄い場合、またより高い効果を得たい場合などは、専門家によるAGA治療に頼るという選択肢があります。

基本的に植毛以外のAGA治療は効果を持続させるために継続する必要がありますので費用もそれなりにかかります。それぞれの経済状況にあわせて検討してみて下さい。

尚、個人輸入などで薬を輸入する場合も、その副作用が懸念されることからできれば医師に相談して行うことをおすすめします。