キャピキシルとは?期待できる育毛効果は?

キャピキシルの育毛効果とキャピキシル配合シャンプー

ここでは、話題の成分であるキャピキシルの内容とキャピキシルを配合しているシャンプーについて解説します。

キャピキシルとは?期待できる育毛効果は?

近年、育毛業界でも話題になっている育毛成分「キャピキシル(Capixyl)」。

キャピキシル(Capixyl)とは、自然界に存在する天然の成分ではなく、ルーカス・マイヤー・コスメティクス社というカナダの化粧品メーカーが開発した成分です。

  • アセチルテトラペプチド-3という成長因子と
  • アカツメクサ花エキスという植物エキス

をミックスした成分の総称です。それぞれ次のような働きを持ちます。

アセチルテトラペプチド-3で毛包の構造維持と固定力を高める

アセチルテトラペプチド-3は、4種類のアミノ酸から人工的に作られたアミノ酸です。

強力な細胞外マトリクスの修復作用を持ち、毛包の構造維持と固定力を高めることで、育毛を促進する働きがあるとされています。

メーカーの実験(人間の毛包をアセチルテトラペプチド-3とミノキシジルに一週間ほど培養した結果)によれば、ミノキシジルの育毛活性率が50%ほどに対してアセチルテトラペプチド-3は150%ほどと約3倍の効果が確認できたことが公開されています。

このことからキャピキシルはミノキシジルの3倍の効果がある成分としてネット上で話題になっています。

※ミノキシジルとは、米国で開発された医薬成分(薄毛治療薬)で、日本の薬局で販売されているリアップ(大正製薬)の有効成分です。

アカツメクサ花エキスで5αリダクターゼを抑制

アカツメクサ花エキスには、女性ホルモンと類似した構造を持つイソフラボン類が豊富に含まれています。

アカツメクサ花エキスに含まれる「ビオカニンA」というイソフラボンの一種は、女性ホルモンと似た働きと構造を持っており、AGA(男性型脱毛症)の原因とされるDHTを作り出す5αリダクターゼという酵素を抑制する作用があるとメーカーから発表されています。

参考:5αリダクターゼとは

ちなみに、AGA治療薬であるフィナステリドも、5αリダクターゼという酵素を抑制することで薄毛を治療する成分です。

※フィナステリドとは、AGA(男性型脱毛症)治療薬の成分として認可されている成分で、日本のクリニックではプロペシアという名前で処方されたりする成分です。

つまり、キャピキシルは、

  • アセチルテトラペプチド-3の育毛促進と
  • アカツメクサ花エキスの抜け毛抑制の働き

の攻めと守りの効果を併せ持つことで高い育毛効果が期待できるという訳です。

実際、メーカーではキャピキシルを使用する前後の毛髪量の増減について複数の被験者で実験。その結果、髪の密度が増え、ヘアサイクルの成長期にある髪の割合が増加し、休止期にある髪の割合が減少したという実験結果も出ています。

キャピキシルの副作用

キャピキシルは、高い育毛効果が期待できると同時にミノキシジルのように痒みやかぶれ、その他重篤な副作用が殆ど無いのが特徴の一つとされています。

そのため、多くの育毛剤に配合されるようになってきましたし、副作用のためミノキシジルやフィナステリドが使えない方や、ミノキシジルやフィナステリドの目に見えない副作用が不安な方がこのキャピキシルを配合した育毛剤を使い始めています。