円形脱毛症の原因と対策

円形脱毛症の原因と対策

突然できる円形の脱毛症。円形脱毛症の内容とその原因について解説します。

円形脱毛症とは

円形脱毛症とは、突然、頭部に10円玉ほどの大きさの脱毛部分ができる脱毛症のことです。10円ハゲなどとも言われています。一般的に痒みや痛みなどがないため、ある日突然、頭皮を触ったりした時に髪の毛がないことに気づくケースが多いようです。

年齢や性別に関係なく発症しますが、体質が関係していると考えられています。また、円形脱毛症患者の10%弱に同じ悩みを抱えている家族がいるという調査結果もありますので、遺伝的要素もある可能性が高いと考えられています。

円形脱毛症には状態によりいくつかのタイプに分けられます。

種類

特徴

単発型円形脱毛症としては最も多く見られる症状です。基本的に脱毛斑が一つ見られます。自然治癒せずに多発型に進行するケースもあります。
多発型多発型円形脱毛症は、脱毛斑が2か所以上に見られ、脱毛が何度も繰り返される症状です。1つの脱毛箇所が改善したように思っても、次には別の箇所に脱毛が見られるようになります。
全頭型多発型が頭部全体に広がり、頭髪全てが脱毛する症状です。脱毛の兆候に気がついたら、早めに専門のクリニックなどで対処を行います。
蛇行型後頭部や側頭部などの生え際などを蛇行する蛇のように帯状に細長く脱毛する症状です。
汎発型頭髪だけでなく、眉毛やまつ毛、あごひげ、わき毛、陰毛などのあらゆる体毛が抜けおちる症状です。

円形脱毛症の初期症状

円形脱毛症の初期症状としては、抜け毛の本数が普段より多い、抜け毛の毛根が細い、といったことがあげられますが、この初期症状に気づかないうちに突然ハゲるというのが円形脱毛症の特徴でもあります。

単発型、多発型、全頭型と進行し発展していく可能性がありますので早目に専門のクリニックの門をたたくことをおすすめします。

円形脱毛症の原因

円形脱毛症の原因としては従来からストレスなどが原因と考えられていましたが、現時点で最も有力な原因の一つと考えられているのが、自己免疫疾患です。

ストレスは直接の原因ではなく発症のキッカケに過ぎないとする説です。

また、産後に円形脱毛症になることが比較的多いことから女性ホルモンの減少も円形脱毛症を発症する要因の一つと考えられています。

自己免疫疾患とは

私たちの体には、体の外から浸入してきた細菌やウイルスなどの異物を排除する免疫機能が備わっています。これを自己免疫機能といいます。

自己免疫疾患とは、この機能に異常が生じ、自分の体の組織を異物とみなしてリンパ球が成長期の毛包を攻撃・破壊してしまう病気です。攻撃された髪の毛は成長をやめ、休止状態に移行し、抜け落ちてしまいます。

ストレスなどをキッカケに発症すると考えられていますが、幹細胞は残っていますので、通常、髪の毛は再び生えてきます。

ストレスやウイルス感染などによる高熱などは、自己免疫疾患を引き起こす原因の一つとは考えられていますが、そのメカニズムは未だ解明されていないようです。

女性ホルモンの減少

出産後の女性ホルモンの減少も円形脱毛症の原因の一つと考えられています。

妊娠すると女性ホルモンの分泌が増加します。女性ホルモンには抜け毛を抑制し発毛を促進する作用がありますが、出産すると女性ホルモンが急激に減少し、脱毛を引き起こす場合があります。これを産後脱毛症といいますが、この時に円形脱毛症を発症するケースが多いと言われています。

参考:女性の薄毛の原因と対策

円形脱毛症の対処法・予防

比較的症状が軽い単発型の円形脱毛症は、本人が何もすることなく自然治癒することも少なくありませんが、脱毛が広範囲であったり、症状が長引くようであれば、自然治癒が難しい場合もあります。この場合は、皮膚科などで治療を受ける必要があります。原則として保険が適用されます。

円形脱毛症の予防としては、ストレスをためず、十分な睡眠をとり、バランスの良い食事を心がけることが有効と考えられています。

また、日頃の適度な運動やシャンプー時の頭皮マッサージなどで頭皮の血行を良くすることも有効と考えられています。

一般的な治療としては、症状に合わせてステロイド剤の内服薬・外用薬やミノキシジルや塩化カルプロニウムなど血管拡張効果のある塗り薬、また、アレルギー反応を抑制する作用のあるセファランチンやグリチルリチンなどの内服薬が処方されます。

円形脱毛症の原因の一つとして女性ホルモンの減少が疑われているところから産後脱毛症におすすめのシャンプーを活用したり、イソフラボン(エクオール)などを摂取することで改善が期待できるかもしれません。