エタノールの成分特徴
エタノールは、アルコール成分です。
ご存じのようにアルコールは殺菌・消毒に使用されますが、シャンプーに配合されているエタノールは、ごく少量ですので静菌作用に留まる場合が殆どです。
シャンプーに配合される場合は、静菌作用で雑菌などの繁殖を防いで品質を安定させるために安定剤として配合されています。
また、エタノールには、毛穴を引き締める収れん作用や乾燥させる作用、さらに汗や皮脂の分泌を抑える働きや皮脂を溶かす働きもあるため、頭皮の痒みやフケ、頭皮臭を抑える目的でも多くのシャンプーに配合されています。
揮発性がありスカッとする清涼感があるため、夏場のシャンプーには好んで使われる場合も少なくありません。
近年、このエタノールが頭皮環境に悪影響を及ぼすとしてエタノールフリーのシャンプー、育毛剤などが増えてきています。
シャンプーに配合されている場合は、ごく少量ですし、すぐに洗い流すものですので人体には殆ど影響はないと考えられます。
しかし、刺激物であることは確かですので、育毛を重視した場合は、エタノール入りのシャンプーは敬遠するか、それができなければ配合量の少ないものを選ぶようにすると良いと思います。
配合量の多い少ないを確認する方法は、成分表を見れば判断できます。
医薬部外品扱いでない普通のシャンプーの場合は、全成分を配合量の多い順に表示しなければならないルールがありますので、成分表を確認して最初の方にエタノールという文字が確認できたら要注意です。
多くの場合は水という表示が最初にあって、それからメインとなる洗浄成分が表示されます。エタノールという文字ができるだけ後方にあるのを選ぶようにしましょう。
エタノールの安全性・副作用
エタノールは刺激のある成分ですのでアルコールアレルギーのある方には勿論のこと、敏感肌や乾燥肌の方は赤みやかぶれの原因となる場合があります。
また乾燥を招きやすいため逆にフケが増える、皮脂の分泌を促進してしまうといったトラブルも引き起こしてしまう可能性があります。