フケによる抜け毛はシャンプーで対策を

フケによる抜け毛はシャンプーで対策を

ここでは、フケの原因と抜け毛の関係、また、その予防と対策はどうすればよいか、シャンプー選びを含めて解説しています。

フケとは?

フケとは、新陳代謝によって古くなった頭皮の角質細胞が剥がれ落ちたものですのでそれ自体が悪いというわけではありません。

一定期間で皮膚が生まれ変わる本来のターンオーバー機能は避けることができませんが、フケが異常に多くなるとフケ症と呼ばれ、正常なターンオーバーができていないことが疑われます。

フケはその原因を元に、
サラサラとした「乾性のフケ」と
ベタベタとした「脂性のフケ」
の2種類に分けられます。

乾性のフケは、乾燥したフケなので、指などで頭皮を掻くと粉のようにパラパラと肩などに落ちてきます。

一方、脂性のフケは、余分な皮脂と混ざり合い頭皮にこびりついていることが多く、頭皮を掻くと爪の中に入り込んだり大きなかたまりとなって落ちてきたりします。

フケの原因

フケの原因としては、皮脂の過剰分泌やホルモンの分泌、栄養バランスの異常、睡眠不足、細菌の異常繁殖等が疑われます。

場合によっては使用しているシャンプーにも原因があるかもしれません。この場合はシャンプーを見直すことで改善する可能性があります。

乾性のフケの原因

乾性フケの直接の原因は頭皮の乾燥です。

皮脂が不足して頭皮が乾燥すると角質の結合力が弱まって小さい細かい皮膚が剥がれ落ちます。頭を掻いた時にパラパラと粉雪のように落ちてくるのが乾性のフケです。空気が乾燥する冬場に症状が出やすくなります。

頭皮の乾燥は、体質や空気の乾燥のほか、ストレスや不規則な生活、病気などの内的な要因よる頭皮の肌荒れなどの要因によって起こります。

高級アルコール系シャンプーに代表されるような洗浄力の強すぎるシャンプーやシャンプーのし過ぎなどで皮脂を取りすぎることが原因となっている場合も少なくありません。

乾性のフケは、一般的に頭皮が荒れ、かゆみを伴います。

乾燥したフケが大量に発生して毛穴が塞がることで、皮膚常在菌が異常繁殖し、痒みや炎症を起こして脱毛を起こしたり髪の毛が成長できなくなる場合もあります。これが原因で起こる脱毛症を批糠性脱毛症と呼んでいます。

乾燥したフケが大量に発生する原因は解明されていませんが、原因の一つがホルモンバランスや自律神経の乱れにあると考えられています。

脂性のフケの原因

脂性フケの原因は、皮脂の過剰分泌により、マラセチアという菌が過剰に繁殖しているのが原因です。

マセラチア菌は頭皮に存在する菌の一種で、誰もが持つ皮膚常在菌ですが、異常に繁殖することで脂性フケの原因となります。

マセラチア菌は、皮脂を好み、皮脂中に含まれる中性脂肪を酵素で分解して脂肪酸を排出します。この脂肪酸が肌の刺激となり、フケの原因となります。

脂性フケを放置しておくと、かゆみや炎症を起こし、脂漏性皮膚炎となります。毛穴まで炎症が進むと抜け毛の原因となる場合もあります(脂漏性脱毛症)。

皮脂の分泌は男性ホルモンによって盛んに行われると言われていますので、脂漏性皮膚炎は男性に多いとされていますが、女性でもストレスや栄養バランスの乱れ、生活リズムの乱れなどにで男性ホルモンが増え、皮脂が出やすくなる場合があります。

フケと抜け毛

このようにフケと抜け毛は密接な関係があります。

脂性のフケは毛穴に残ることで微生物のえさとなり、異常繁殖することで炎症を起こして脂漏性脱毛症となるケースがあります。

乾性のフケでは皮脂の取りすぎによって頭皮が乾燥し、毛穴が炎症を起こして毛根にダメージを与え脱毛を促進したり粃糠性脱毛症になる発展するケースがあります。粃糠性脱毛症は、特に女性に多いといわれています。

いずれにしてもフケが多くなるということは頭皮の環境がよくないということです。規則正しい生活、バランスの良い食生活、、ストレス発散、適度な運動、質の良い睡眠などを心がけることが重要です。

また、フケの原因は間違ったシャンプー選びによる場合も少なくありません。脱脂力が適度で低刺激で頭皮に優しいアミノ酸系のシャンプーを選ぶよう心がけます。

低刺激で頭皮に優しいシャンプーを使い続けることで頭皮環境が整っていき、フケ症も改善されていく可能性があります。

フケの予防と対策

乾性のフケや脂性のフケはどうしたら改善することができるでしょうか。

大半のフケ・痒み防止には自分のフケの原因に適したシャンプーも有効と言われています。用いられるシャンプーには殺菌成分や抗菌成分などが配合されており、フケや痒みの原因となるマラセチア菌などを含む雑菌の繁殖を抑えることが可能です。

乾性のフケの予防

乾性のフケは、肌の乾燥が原因であるため、予防及び対策としては保湿が重要となります。冬場の乾燥した季節などの保湿にも心がけることが大切です。

乾性のフケは、シャンプーを変えるだけで改善することも多く保湿力のあるシャンプーなどで頭皮に潤いを与えることが有効となります。

乾性のフケの場合は、フケに過敏に反応して過剰なシャンプーをすることもよくありません。過剰なシャンプーで皮脂を取りすぎると、体が不足した皮脂を補おうと皮脂の過剰分泌を促し、かえって悪化させてしまう場合があるためです。

皮脂は汗と混じって皮脂膜となり、頭皮をコーティングし、細菌・雑菌の侵入を防いだり、地肌を保湿したりする役割があります。必要以上に取りすぎたり、過剰に分泌する場合は頭皮環境を悪化させ、頭皮トラブルの原因となる場合があります。

特に、ラウリル硫酸Naなどの石油系・高級アルコール系洗浄成分を配合した洗浄力の強いシャンプーは脱脂力が強く、頭皮の乾燥と皮脂の過剰分泌を招く可能性がありますので、保湿性のある刺激の弱いアミノ酸系シャンプーを使うことをおすすめします。

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脂性のフケの予防

脂性のフケの予防は、頭皮を清潔に保つことが重要です。原因が皮脂の過剰分泌であるため、毎日シャンプーをして皮脂を取り除くことが重要です。

この時、当然に皮脂の洗い残しも良くありませんが、脱脂力の強いシャンプーなどで皮脂を取り過ぎたり、1日に何度もシャンプーをしたり熱いお湯でシャンプーして皮脂を取り過ぎると、かえって皮脂の不足を補おうと体内からの皮脂の分泌が過剰になり脂性のフケを悪化させる場合もありますので注意が必要です。

基本的には、低刺激で程よい洗浄力のあるアミノ酸系シャンプーがオススメですが、シャンプーの中には、乾燥肌用・脂性肌用でシャンプーの成分を分けているものもあるので、自分の肌に合ったものを選ぶのも重要ですし、馬油をはじめアルガンオイルなどの植物オイルなど天然由来のオイルを使ったものもおすすめです。

参考:肌質で選ぶシャンプー

また、規則正しい生活や食生活も大事です。糖分や脂肪分を控え、ビタニンB類や食物繊維を多く含む食品を積極的に摂取するよう心がけるようにしましょう。

頭皮のフケが多くなったり、大きめのフケが頭皮にこびりついたりする場合は、脂漏性皮膚炎を発症している可能性があります。

単なるフケ症と放置している人もいますが、ひどくなると頭全体がフケだまりになる場合があり、放置したままでは簡単には治らないようですのではやめに皮膚科に行って受診することをおすすめします。