生え際が薄毛になる原因と生え際の薄毛対策

生え際が薄毛になる原因と生え際の薄毛対策

ここでは、前頭部の生え際が薄毛になる原因と効果が期待できる生え際の薄毛対策について解説しています。

男性に多いおでこの生え際部分の薄毛。近年は女性にも生え際の薄毛が増えているといいます。ここでは、薄毛対策・育毛対策として最も困難と言われる前頭部生え際部分の薄毛対策・育毛対策を考えてみます。

生え際が薄毛になる原因

男性の薄毛のタイプには、
・頭頂部つむじ周りから薄くなっていく「O型」
・おでこ剃りこみ部分の生え際から薄くなっていく「M型」
・前頭部の中央から生え際から薄くなっていく「U型」
・これらが合わさった「複合型」
などがあります。

そして、AGAの初期段階で最も多く表れる症状がおでこの中心を残して左右の生え際部分の髪が薄くなっていくM型の薄毛だと言われています。

前から見るとM字に見えるため、一般的にM型の薄毛、M字ハゲなどとも言われていますが、髪の毛の生え際部分のため一般的に生え際部分と言われています。

薄毛が目立つ箇所ですので周りからも気づかれやすく自分でも気になる箇所です。

M型の薄毛、M字ハゲは、AGAの代表的な症状で時間の経過とともに少しづつ生え際が後退していくのが特徴です。AGAの症状として最も多い症状と言われているにもかかわらず、薄毛対策・育毛対策が最も困難な箇所でもあります。

その理由には以下のようなことが考えられます。

Ⅱ型5αリダクターゼと男性ホルモン受容体の存在

AGA(男性型脱毛症)は、DHT(ジヒドロテストステロン)が生成され、それが男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)と結びつくことで発症します。

DHT + 男性ホルモン受容体 ⇒ 脱毛因子

そして、DHTは、テストステロンが5αリダクターゼに変換されることで生成されます。

5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類が存在しますが、AGAの進行には特にⅡ型の5αリダクターゼが大きくかかわっていることがわかっています。

テストステロン + Ⅱ型5αリダクターゼ ⇒ DHT

生え際部分が後退する流れ

そして、このⅡ型の5αリダクターゼと男性ホルモン受容体は、前頭部生え際の部分や頭頂部つむじ周りの毛乳頭付近に多く存在することがわかっています。

つまり、前頭部の生え際部分や頭頂部に存在するⅡ型の5αリダクターゼが毛細血管を通して運ばれてきたテストステロンという男性ホルモンと合体することでAGAの元凶と言われるDHTに変換され、それが男性ホルモン受容体と結合することで、抜け毛・薄毛へと進行するという訳です。

生え際部分の薄毛が男性に多く女性に少ないのはこのように男性ホルモンが関係しているためで、後頭部や側頭部が禿げないのは、この部分にⅡ型の5αリダクターゼや男性ホルモン受容体が存在しないためだと言われています。

5αリダクターゼ(Ⅱ型)には、男性ホルモンであるテストステロンを、AGAにおける薄毛の元凶と言われる、より強力な男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)に変換する働きがあります。
参考:薄毛・抜け毛の原因物質「5αリダクターゼ」

尚、女性にも生え際の後退が見られる場合がありますが、この場合は、FAGA(女性の男性型脱毛症)を疑ってみる必要があります。

FAGA(女性の男性型脱毛症)とは、女性にも少なからず男性ホルモンが存在し、加齢などで女性ホルモンが減少することで男性ホルモンが優位になり、男性のAGAと同じようなメカニズムで薄毛が進行すると言われている脱毛症です。

FAGAは女性の社会進出とともに増加傾向にある脱毛症だと言われています。

毛細血管が少ない

頭皮には毛根に直結する毛細血管が無数に存在しますが、生え際部分は、頭頂部や後頭部に比べて毛細血管が少ないと言われています。

毛乳頭細胞や毛母細胞に酸素や栄養を運ぶ血管が少ないため、太くて強い髪の製造には不利になります。

血流の低下

AGAと体温は深い関わりがあると言われています。

AGAを発症する人は低体温症の人が多いと言われており、さらにAGAを発症すると頭部の体温が低下すると言われていますのでより血流が悪化するという悪循環に陥ります。

髪の製造は毛細血管を流れる血液中に含まれる栄養や酸素を使って行われますが、体温が低下して血流が悪化すると髪の毛の製造のための栄養補給が低下し、抜け毛・薄毛へと進行していきます。

そして、その血流悪化の影響を最も受ける場所が前頭部の生え際部分と言われています。

また、前頭部の生え際部分は、後頭部や側頭部と比べても頭皮の厚さが比較的薄く硬くなる特徴があり、もともと血行も悪くなりがちです。栄養を十分に行き届かせることが困難な箇所ですので育毛環境としては最も厳しい箇所と言えます。

眼精疲労による薄毛

近年、仕事やプライベートでPCやスマホを1日中目にすることが増えてきました。

目を酷使して網膜が傷つくとその修復のために体内ではシステインというアミノ酸が使用されますが、実はこのシステイン、髪の毛を構成する重要なタンパク質なのです。

つまり、目を酷使することで網膜が傷つくと、髪の毛を構成する重要なシステインが網膜の修復に優先して使用され、髪の毛の製造にまわされる分が不足するという事態に陥ってしまう可能性があるという訳です。

眼精疲労は薄毛を引き起こす原因になると考えられています。中には特に前頭部生え際部分(M字部分)の薄毛に関係があるとする見解もあるようですが、女性のM字ハゲが殆ど見当たらないことを考えるとあまり信憑性はないものと思われます。
参考:眼精疲労と薄毛

また、眼精疲労は、肩や首の凝りや疲れを誘発し、血行不良にもつながり、薄毛、抜けへのリスクを高めてしまいます。

パソコンやスマホなどのディスプレイ(Visual Display Terminal)を使った長時間の作業で、目や身体や心に影響のでるVDT症候群という現代病も増えてきているようですのでこれらの使い過ぎは注意しなければなりません。

その他

生え際は頭部で最も負担のかかる箇所です。人によっては、常に手でかき分けたり、指で触ったり、また前や横からの風などでとても激しく動いており、髪の毛(毛根)に最も刺激や負担がかかってしまう場所です。

髪を生え際から分けている場合は紫外線の影響も受けてしまいます。同じ場所で髪の毛を分けていると徐々に地肌が目立つようになるのは、紫外線や様々な負担によるものです。分け目はときどき変えてやるようにしましょう。

生え際の薄毛対策

基本的な抜け毛・薄毛対策として生活習慣や食習慣を見直すことも大切ですが、このような生え際特有の薄毛の原因があることから、生え際の薄毛対策としては、特に、
・5αリダクターゼの働きを抑制する
・血流を良くする
・眼精疲労を極力なくす
ことが有効であると言えます。

5αリダクターゼの働きを抑制

植毛などで5αリダクターゼの影響を受けない後頭部や側頭部の髪の毛を生え際部分に移植すると、以降、生え際部分の髪の毛であっても薄毛になりにくい髪の毛になることを考えると、生え際対策としては5αリダクターゼの働きを抑制することが最も有効であり、血流を良くする、眼精疲労を極力なくすといったものは、髪を元気にする副次的なものである考えて良いと思います。

逆に言えば、AGAを発症して生え際部分が後退しているのであれば5αリダクターゼの働きを抑制することは生え際の薄毛対策としては必須と言えます。

いくら血行を良くしても、また眼精疲労に注意を払っても、それだけでAGAの進行は食い止めることはできません。

また、AGAが原因で生え際の薄毛が進行している場合は、できるだけ早めに手を打つことが重要です。これは毛母細胞の活動には限界があるためだと考えられています。

5αリダクターゼの働きを抑制する治療薬として有名なのがフィナステリドです。

フィナステリド(プロペシア等)には、5αリダクターゼの活性を抑制する働きがありますのでDHTの生成を抑制することができます。

同じく、ノコギリヤシ(別名ソーパルメット)にも5αリダクターゼの働きを抑制する働きがあると言われており、ノコギリヤシとフィナステリドの効果を比較した研究論文でも一定の効果が証明されている成分です。

また、イソフラボン誘導体という成分を高濃度に含むヒオウギエキスという成分やキャピキシルにも5αリダクターゼの活性を抑制する働きが認められています。

フィナステリドのような強力な作用は期待できませんが、フィナステリドの副作用が心配な方はヒオウギエキスやキャピキシルを含有した育毛シャンプーや育毛剤を検討してみてもいいと思います。

AGAやFAGAによる生え際の薄毛が進行がさほど進んでいない場合や、今はそうでもないものの将来の抜け毛・薄毛の予防策としては、育毛シャンプーを使うことが有効です。

ノコギリヤシやキャピキシルを配合する育毛シャンプーとしては、
LUXEシャンプー
SORAスカルプシャンプー
kurokamiスカルプ
などがあります。

また、女性の場合、FAGAを発症したと考えられる場合はAGA対策成分を配合した男性用の育毛シャンプーを使用することも有効ですが、女性ホルモンを補うよう働きかける女性用の育毛シャンプーの使用も有効と考えられます。

但し、AGAの進行が進んでいる場合は、別途、育毛剤や育毛サプリメントを使用するといったAGA対策が必要になります。

血流を良くする

髪の毛の製造には、血液を通して運ばれてくる栄養や酸素が使われますので血流を良くすることは生え際対策としても重要です。

そのためには、シャンプー時のマッサージなどの有効ですが、体温を上げることも有効です。体温を上げると育毛だけでなく、免疫力を高めたり、ストレス強く病気になりにくい健康な身体になります。

・シャワーだけでなくちゃんと入浴をする
・筋肉をつける
・1日30分ウォーキングをする
などで体温を上げることで血流を促進し、髪にタップリと影響を与えることができます。また発汗により体内のDHTを排出する効果も期待できるとされています。

また、特に生え際の抜け毛対策としてAGAになりにくい頭皮環境をつくるためにも頭皮を温めて血行を促進する成分の入ったシャンプーを使用することをおすすめします。

眼精疲労に注意する

パソコンやテレビゲームなどもそうですが、携帯やスマホ、タブレット端末が普及してから目を酷使する機会が急激に増えてきました。

眼精疲労による抜け毛・薄毛、髪痩せが指摘されていますので、薄毛の気になる方は、眼精疲労の軽減を心がけて下さい。

特にブルーライトは目に大きな負担をかけるといいます。

パソコンやスマホなどでは設定でブルーライトを調整することができるものもありますし、ブルーライトをカットするメガネも販売されていますので活用するのもおすすめですが、やはり、長時間目を使う場合は、適度な間隔で休憩を入れるなど休息を取り入れるようにするのが基本です。

生え際の薄毛対策まとめ

以上、生え際が薄毛になる原因とその対策について紹介してきましたが、植毛の理論を考えると、やはり、生え際の薄毛対策としては、5αリダクターゼの働きを抑制するという対策が最も有効だと考えます。

植毛は、5αリダクターゼの影響を受けない後頭部や側頭部の髪の毛を薄毛の箇所に移植します。生え際部分に移植すると、以降は、後頭部同様、生涯薄毛になることはないといいます。

つまり、血流の流れや眼精疲労による薄毛は、髪の太さや成長度合いに多少の影響は与えると考えられるものの二の次ということが言えます。

そういう意味では、生え際の薄毛を実感した場合は、男性・女性に限らず、育毛シャンプーや育毛剤の活用したAGA・FAGA対策が最も重要で効果的と言えます。

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