半身浴で血行を良くすることで薄毛予防や改善が期待できるか

半身浴で血行を良くすることで薄毛予防や改善が期待できるか

半身浴は、血行促進、発汗作用、ストレス発散などの効果があります。半身浴で血行を良くすることで薄毛予防や改善が期待できるのでしょうか。

半身浴とは

半身浴とは、ぬるめのお湯に胸より下の部分だけゆっくり浸かるという入浴法です。

日本人は肩までつかる全身浴が一般的です。

全身浴は、お湯に浸かる面積が大きいため半身浴よりも短時間で身体を温めることができ、疲労回復などにも効果的ですが、一方で、水圧で心臓や肺を圧迫し、負担をかけてしまうというデメリットがあります。

このため、心臓や肺に負担をかけない半身浴というものが一つの入浴法として取りいれられています。半身浴は肺や心臓が弱い方にはオススメの入力法です。

半身浴は新陳代謝がよくなり血行が良くなることで美容やダイエットにも効果が期待できるということで特に女性の間で人気があり、雑誌や本を読みながらゆっくりと半身浴をする人が増えているといいます。

お湯の温度は38度~40度が目安

半身浴をする場合、お湯の温度は、38度から40度くらいの体温より少し高いくらいのぬるめの温度に設定します。

冬場は40度、夏場は38度程度の浸かっていて心地よく感じられる温度が適温です。

熱めのお湯は身体に負担をかけるだけでなく、血圧の上昇を招いたり短時間でのぼせてしまい、身体の芯まで温まらないうちにリタイヤすることになりかねないためです。

ぬるめのお湯で半身浴を行った場合でも、入浴時間を長めにすることで、全身浴と同じくらい身体を温める効果があることがわかっています。

入浴時間は20分~30分が目安

入浴中は大量の汗をかきますので、脱水症状に陥らないよう、入浴前に十分な水分を摂取するようにしましょう。お風呂にペットボトルを持ちこんで、少しづつ水分補給するのもおすすめです。入浴後も忘れないように水分補給しましょう。

半身浴は、心臓の下、お腹のみぞおち部分くらいから下の部分までお湯に浸かるようにします。寒い冬の時期などは肩が冷えることがありますので予め浴室を暖めておく、タオルを肩にかける、湯船の蓋で肩から下を覆う等の対策が必要です。

半身浴をする時間は、20分~30分程度が目安です。あくまでも目安ですので無理なく自分の体質にあった適切な時間を探るようにします。

食後すぐの半身浴は避ける

食後は、食べた物を消化するために胃や腸などの内臓が盛んに働いている状態です。

この状態で半身浴に限らず入浴をすると身体に余計な負担がかかり、消化不良を起こす場合がありますので避けた方がいいとされています。

入浴は食後1時間ほど経ってからがいいでしょう。

体調がすぐれない時やアルコールを摂取した直後も避けた方がいいとされています。

半身浴に期待できる効果

半身浴をすると身体が芯から温まって血行がよくなり、新陳代謝が活発になります。

肌の新陳代謝がよくなると美肌効果が期待できますし、発汗作用で身体に溜まっている老廃物や毒素などのデトックス効果も期待できると言われています。

また、半身浴は温熱作用が緩やかなので副交感神経が優位になりやすく、リラックスしやすいのが特徴です。寝つきが悪い方にもおすすめの入浴法です。

その他にも胃腸の働きが活発になり、栄養吸収が良くなったり、血行促進による冷え症の改善や代謝アップによるダイエット効果、副交感神経優位によるリラックス効果、安眠効果まで期待できると言われています。

半身浴で薄毛・育毛対策

このように、美容・健康法で何かと効果の期待できる半身浴ですが、半身浴による美容・健康法は薄毛対策・育毛にも効果的だと考えられています。

血行促進で栄養素を毛乳頭へ運ぶ

AGA(男性型脱毛症)を発症する人は低体温症の人が多いと言われています。これは低体温による新陳代謝の低下や血流の低下が一つの原因だと考えられています。

また、AGAの原因物質とされるDHT(ジヒドロテストステロン)は、頭皮の体温や血流量が低下すると増加する傾向があると考えられており、さらにDHTが増加するとその影響で頭皮の体温や血流量は低下すると考えられています。

そういう面からも血行を促進させることは、薄毛対策・育毛対策として有効な手段の一つだと考えられています。

また、半身浴による全身の血行促進や新陳代謝の促進により、温かい血液が頭皮の毛細血管を循環し、毛乳頭や毛母細胞へ酸素や栄養を運びやすくし、育毛促進が期待できます。

発汗作用で毛穴の洗浄

汗をかくと毛穴から汗とともに汚れが浮き出してきます。特に発汗後にシャンプーで頭皮を洗浄することで毛穴の汚れをより除去することができるようになります。

従って、シャンプーは必ず半身浴の後に行うようにします。

半身浴で毛穴の汚れを除去した後、有効成分を多く配合するシャンプーを使用することで、毛穴から有効成分が浸透しやすくもなりますし、育毛剤を活用している場合はドライヤーなどで乾燥した後につける育毛剤の浸透を高める効果が期待できます。

尚、この半身浴を活用したシャンプーもあります。シャンプーによる泡パックで頭皮にこびりついた脂汚れを取り除き、温浴効果で開いた毛穴から有効成分を浸透させたり、また、頭皮や毛髪を保護する成分を付着させたりするというものです。

一般的な泡パック推奨のシャンプーは、泡を頭皮に残留させるのはせいぜい3分程度です。頭皮に刺激を与える成分を極力配合していないとはいえ、微量の化学成分は配合されていますので、20分も30分も滞留させる訳にはいきません。

その点、SORAスカルプシャンプーというものは、頭皮に刺激を与える成分は最小限に留めており、20~30分の半身浴の間、シャンプー剤を頭皮に残留させても良い、むしろ推奨しています。洗浄成分よりプラセンタを多く配合しているシャンプーとしては常識を覆した成分構成だからこそなしえることです。

参考:SORAスカルプシャンプーGOLDで半身浴

発汗作用でDHTを体外に排出

一説には抜け毛・薄毛の原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)は発汗によって体外に排出できるという見解もあります。

AGA(男性型脱毛症)の原因であるDHTを体外に排出することができるのであれば、AGAによる薄毛への対策としても期待できます。

参考:抜け毛薄毛の元凶と言われるDHTとは?

ストレス解消で薄毛リスクを低減

抜け毛・薄毛リスクが高まるとされるストレスや睡眠不足も半身浴で大きく改善できる可能性があります。

半身浴でリラックスし、ストレスを軽減させたり、また交感神経を鎮めて副交感神経の働きを優位にすることで、スムーズな入眠を促し、成長ホルモンが分泌される睡眠の質を向上させることなどは、薄毛リスクを低減させ、育毛環境を整える上で重要な要素です。

さらに半身浴には20分から30分という時間がありますので、その時間を利用して頭皮のマッサージを行うことも効果的です。