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DHTの働きとDHTの働きを抑制する成分・シャンプー

ここでは、AGA(男性型脱毛症)による薄毛・抜け毛の原因と言われるDHT(ジヒドロテストステロン)の働きや、DHTの働きを抑制する成分、またその成分を配合する育毛シャンプーなどを解説します。

目次
1.DHTとは?
2.DHTの働き
3.DHTの働きを抑制する成分やシャンプー

DHTとは?

DHTという言葉は、薄毛や抜け毛でお悩みの方、特に男性の方は一度は耳にしたことがあると思います。

DHTは、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンの一種でAGA(男性型脱毛症)の元凶と言われている物質です。


DHT(ジヒドロテストステロン)

DHTというのが抜け毛や薄毛の元凶と言われる由縁は、AGAの仕組み(流れ)を説明するとわかりやすくなります。

DHTが生成される仕組み

男性の場合、体内で男性ホルモン(アンドロゲン)が分泌されていますが、その95%ほどが睾丸(精巣)で作られるテストステロンで占められています。

睾丸(精巣)から分泌された男性ホルモン(テストステロン)は血液を通して体中を廻り、毛細血管などから細胞内に浸透していきます。

頭皮においても、テストステロンが毛乳頭細胞に浸透していきますが、このときに毛乳頭に存在する5αリダクターゼという酵素と結合することで、より強力な男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されます。

AGAの流れにおけるDHTの作用

DHTは、同じく毛乳頭にある男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)と結びつくことで脱毛因子を生成。脱毛指令を受け取った毛母細胞は細胞分裂活動を弱め、やがては髪の毛は抜け落ちてしまいます。

AGAを発症するかしないかには個人差がありますが、それはDHTの分泌量、つまり、テストステロンと5αリダクターゼがどれくらい結びつきやすいか(5αリダクターゼの活性度)、また、DHTが男性ホルモン受容体とどれだけ結び付きやすいか(男性ホルモン受容体の感受性)によって決まります。

つまり、男性ホルモンであるテストステロンの分泌量が薄毛と直接関係している訳ではなく、DHTの産出量が薄毛と関係しているということです。男性らしい体格や性格なのに、つまり男性ホルモンの分泌が多そうなのに、ハゲが多いという傾向がないのはこういったメカニズムがあるからです。

そして、その
5αリダクターゼの活性度や
アンドロゲンレセプターの感受性は
遺伝によって引き継がれる
と考えられています。

5αリダクターゼの活性度は、優性遺伝と言われていますので、父親か母親のどちらか一方でも5αリダクターゼの活性が高い遺伝子を持っていれば子供にも5αリダクターゼの活性度が高い遺伝子が受け継がれていると考えられています。

そして、アンドロゲンレセプターの感受性は隔世遺伝です。その感受性を決める遺伝子は、X染色体上にあり、男子は、父親からY染色体、母親からX染色体を1つずつ受け取って生まれるので、母親の方からの遺伝になると考えられています。

AGAによる薄毛(ハゲ)は、遺伝と大きく関係していると言われています。
参考:ハゲと遺伝との関係

DHTの働き

DHT(ジヒドロテストステロン)は、母親の胎内にいるときに男性の性器の発達に影響を与えていると考えられている重要な物質で、この時期にDHT(ジヒドロテストステロン)が不足すると男性の性器の発達・成長を阻害すると考えられています。

このようにDHTは、胎児の時は発育に関して重要な働きをしますが、生まれた後は、
・前立腺の組織を過剰に増殖させ前立腺肥大の元凶となったり
体毛を増加させたり
精力を減退させたり
また、上記のAGAの仕組みでもわかる通り
AGAによる薄毛や抜け毛の原因物質にもなったりします。

DHTが、悪玉男性ホルモンと言われる由縁はこのためです。

前立腺肥大の元凶

前立腺が肥大する原因はまだはっきりとは解明されていませんが、男性ホルモンが関与していることは確かだとされています。

前立腺は加齢によって衰えてきた機能を維持するために男性ホルモン(テストステロン)を大量に取り込みますが、その際、5αリダクターゼという酵素と結合することでDHT(ジヒドロテストステロン)が作り出されます。

そして、このDHTが前立腺肥大の原因であると考えられています。

AGAの元凶

髪の毛には生えてから抜けるまでヘアサイクルという一定の活動があります。

ヘアサイクルは成長期・退行期・休止期の3つのフェーズで構成され、成長期段階は毛母細胞も活発に分裂活動を行い、髪の毛の製造を行います。

しかし、AGAの発症などでDHTが生成が盛んになると、それが引き金となって毛乳頭から毛母細胞に脱毛指令が送られ、毛母細胞は髪の毛の製造活動をストップし、成長期にある髪の毛は退行期・休止期へとシフトしていきます。

その結果、まだ伸びていくはずだった髪の毛も十分に成長する前に、細くて短い状態で抜け落ちてしまい、そういった髪の割合が増えてくると薄毛が進行し、徐々に地肌が目立つようになります。シャンプーなどで細くて短い髪の抜け毛が目立ってきたらAGAを疑ってみる必要があります。

前立腺肥大の治療に使われるフィナステリド(日本での商品名:プロペシア)という薬がAGAによる抜け毛・薄毛治療にも処方されるのは、フィナステリドにDHTを生成するもととなる5αリダクターゼを阻害する作用があるためです。
 
フィナステリドは、米国の医薬品メーカーであるメルク社が開発した抗アンドロゲン剤(男性ホルモンの働きを抑制する治療薬)です。
参考:フィナステリドの効果と副作用

DHTの働きを抑制する成分やシャンプー

このようなことから、特に男性に多いAGAの進行による抜け毛・薄毛の対策は、その元凶であるDHTやそのもととなる5αリダクターゼなどの働きを抑制することが重要であり、効果的であることが理解できます。

DHTの働きを抑制する成分

DHTの働きを抑制する成分として最も有名な成分の一つがフィナステリドですが、これと似た働きをする天然成分としてノコギリヤシがあります。

ノコギリヤシは、DHT生成のもととなる5αリダクターゼの活性を阻害することでDHTの生成を抑えます。ノコギリヤシはサプリメントなどで摂取することができます。

亜鉛イソフラボンにも、DHTのもととなる5αリダクターゼを抑制する働きがあると言われています。亜鉛を含む食品としては生ガキやレバー、イソフラボンを含む食品としては豆腐・豆乳・納豆などの大豆食品などがあります。

また、発汗でもDHTが体外へ排出されるという見解もあるようですので、有酸素運動などで軽い汗をかくのもいいと思います。

DHTは、頭皮の血流量が低下すると増加する傾向があると言われており、DHTが増加するとその影響で頭皮の血行はさらに低下すると考えられていますので有酸素運動はそういう面でもDHTの抑制として効果的です。

参考:有酸素運動で育毛促進

DHTの働きの抑制が期待できるシャンプー

5αリダクターゼやDHTの働きを抑制する成分は、AGA対策として男性用の育毛商品に配合されているのが目立ちますが、女性の場合も男性ホルモンが存在し、加齢や更年期、出産やストレスなどによる女性ホルモンの減少で男性ホルモンが優位になって男性のAGAと同じような症状が起こるとして女性用の育毛シャンプーや育毛剤などにも配合されているものが増えてきています。

近年では、DHTの働きを抑制する成分が数多く発見されており、育毛シャンプーや育毛剤、育毛サプリメントといった育毛商品の多くに配合されるようになってきました。

参考:抜け毛・薄毛の改善に効果が期待できる男性用育毛シャンプー
 

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