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ミノキシジルの効果と副作用

ここでは、ミノキシジルの効果と副作用について解説します。

目次
1.ミノキシジルとは?
2.ミノキシジルの働きと効果
3.ミノキシジルの副作用

ミノキシジルとは?

ミノキシジル(Minoxidil)は、もともと1960年代に血管を拡張させて血圧を下げる内服薬(高血圧症治療:血圧降下剤)としてアップジョン社(現Johnson&Johnson社)により開発された成分です。

しかし、ミノキシジルを投与した患者の多くに全身の多毛症が確認されたことから1980年代に脱毛症の治療薬として承認を受け、ロゲインという商品名で販売が開始されました。

現在は、90ヶ国以上で承認されており、日本国内でも、リアップ(大正製薬)の主成分として販売されていることは周知の通りです。

ミノキシジルは毛包へ直接作用し、細胞の増殖やタンパク質の合成を促進することで発毛作用を示します。
引用元:大正製薬のミノキシジルの作用と効果データ
現在は、薬局・薬店やインターネットで購入することが可能になりましたが、第一類医薬品に分類されているため、店頭で購入する場合は、必ず薬剤師の説明を受けることが求められています。

近年は、店舗まで出向くことなく、かつ安価に購入できる個人輸入を利用して自己責任のもと海外から取り寄せる人も増えてきています。

ミノキシジルの働きと効果

第一類医薬品に分類されている市販の育毛剤はリアップだけとあって、ミノキシジルの効果は医学的にも証明されていることになります。

ミノキシジルの推奨度

日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版でも、ミノキシジル外用はフィナステリド内服と並んで推奨度A(行うよう強く勧める)にランク付けされています。

フィナステリド内服が、男性の男性型脱毛症(AGA)への推奨度がAで女性の女性型脱毛症への推奨度がD(行うべきではない)であるのに対して、ミノキシジル外用は女性への推奨度も男性と同じくA判定されているのが特徴です。

薬局の店頭にもミノキシジルを配合したリアップジェンヌという育毛剤が陳列されています。但し、女性向けは、2%程度と濃度は控えめに配合されています。

尚、今回(2017年度版)から新たに「ミノキシジルの内服の有用」が加えられ、D(行うべきではない)と判定されています。
 

男性型・女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
参考:日本皮膚科学会ガイドライン

皮膚科学会の男性型・女性型脱毛症診療ガイドライン2017年度版は、エビデンス(根拠)に基づいた推奨度ですが、安全性を担保しているものではないことに注意が必要です。

また、エビデンスに基づいたものなので、推奨度A(行うよう強く勧める)であるから必ずしも推奨度C1(行ってもよい)のものより効果があるとも断定できません。

中にはミノキシジルより効果があるのにエビデンスが不足して推奨度が低いものも存在しうると言うことです。勿論、個人差もあるため、個人によっては、推奨度Aのものより推奨度C1のものが効果があるという場合もあります。

ミノキシジルの働きと効果

ミノキシジルには、
・血行を促進する作用
・髪の毛の成長因子の産生を促進する作用
・髪の毛の基となる細胞の減少を抑制する作用
があると考えられています。

血行促進作用

ミノキシジルはもともとが血管を拡張させて血圧を下げる経口薬として開発されたこともあり、血管を拡張して血液の通りを良くする効果があります。

血行が促進されると、髪の毛を製造する毛乳頭細胞や毛母細胞へより多くの栄養素や酸素を行き届かせることが可能となり、その結果、育毛・発毛を促進します。

髪の毛の成長因子の産生を促進する作用

ミノキシジルは、毛乳頭細胞に働きかけ、毛乳頭細胞からVEGFやIGF-1といった成長因子の分泌を促す働きがあると考えられています。

VEGFは、血管を新生する作用があると考えられており、髪の製造に必要な新たな毛細血管の形成を促し、毛母細胞の分裂、増殖を助けます。IGF-1は、ヘアサイクルの成長期から退行期への移行をストップさせ、成長期を延長させる働きがあります。

髪の毛の基となる細胞の減少を抑制する作用

細胞は遺伝子にプログラムされたタイミングで死滅し、除去されて新しい細胞に置き換わりますが、死滅する髪の毛が増加すると、脱毛につながります。

ミノキシジルには毛母細胞の死滅を抑制する作用があり、この作用で脱毛を予防、発毛を促進すると考えられています。

このような作用で、ミノキシジルは小さくなった毛包に直接作用し、毛包を大きく深く成長させることで髪の製造活動を活発にするよう働きかけていると考えられています。

その結果、抜け毛の防止や毛髪量の増加だけでなく、髪の太さにも好影響を与えていると考えられており、特に休止期脱毛症やびまん性脱毛症(FAGA)などの治療には成長因子の作用が有効であるとしてミノキシジルでの治療が効果的と考えられています。

ミノキシジルを塗布して発毛を実感する期間には個人差があります。

以下に大正製薬によるリアップX5(ミノキシジル5%製剤)の臨床試験結果があります。
・長期投与試験 被験者の印象(発毛に対する効果)
・総毛髪数の変化(1p2当たり)
・太さ40μm以上の毛髪数の変化(1p2当たり)
・総毛髪数の変化
参考:リアップX5プラスの発毛効果データ:大正製薬

尚、ミノキシジルは、薄毛の根本的な治療を行う薬ではないため、効果を維持するためには、使用を継続する必要があります。使用を中止すると、髪の毛はミノキシジル使用前の状態に戻ってしまいます。

また、ミノキシジルにはAGA(男性型脱毛症)の原因とされるDHTや5αリダクターゼの働きを抑制する作用は殆ど期待できないことから、AGAクリニックなどでは、これらの作用に特化したフィナステリド(商品名:プロペシア)と同時に処方されることが殆どです。

ミノキシジルの攻め(発毛)の働きとフィナステリドの守り(脱毛抑制)の働きで高い発毛効果が発揮されます。

ミノキシジルの副作用

ミノキシジルの副作用


ミノキシジルには、外用だけでなく、飲み薬(通称ミノキシジルタブレット)も存在します。認可されているのは、外用の方だけですが、飲み薬もAGAクリニックなどで医師から処方されるほか、個人輸入などを利用して海外から取り寄せることが可能です。

頭皮からの吸収率の問題もあり、飲み薬の方が効果が高いと言われていますが、その分、重篤な副作用のリスクもあるため注意が必要です。

外用のミノキシジルに見られる最も多い副作用は、頭皮の痒みです。頭皮の痒みという副作用で脱落する人は結構多く存在するようです。

その他の外用のミノキシジルに見られる副作用としては、その因果関係が明らかになっていないものもあるものの、
頭皮の発赤、発疹、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感
頭痛、気が遠くなる、めまい
胸の痛み、心拍が早くなる
手足のむくみ
原因のわからない急激な体重増加
などのリスクが報告されています。

その他、リアップの説明書にも心臓又は腎臓に障害のある人は使用前に医師または薬剤師に相談するよう明記されていますので、心臓や腎臓が弱い方はミノキシジルが配合された商品の使用は控えた方がいいかもしれません。

さらに、国内では認可されていない飲み薬(通称ミノキシジルタブレット)においては、
血圧低下
全身の多毛症
手足のむくみ
吐き気
腹痛
めまい・ふらつき
初期脱毛
などの副作用のほか、腎性全身線維症(腎不全、皮膚の硬化、関節拘縮をきたし、身体機能障害に陥る病気)、高カリウム血症、多臓器不全等重篤な副作用のリスクもあるとされています。
参考:肌のクリニック ミノキシジルの副作用

多臓器不全とは、人間には生命を維持するために必要な7つの臓器
・腎臓
・肝臓
・心臓
・血液系
・消化器系
・神経系
・呼吸器系
のうち、2つ以上働かなくなってしまった状態のことをいいます。

飲み薬も外用も成分は同じですので濃度の高い外用やその長期使用でも重篤な副作用が出る可能性もあり得ると考えるのが妥当だと考えます。

これら副作用の発症率は低いとはいえ、取り返しのつかない事態に発展する可能性があることから十分注意する必要があります。

現在は、ミノキシジルタブレットも15%といった高濃度のミノキシジル外用も個人輸入で入手可能です。効果が高い分副作用のリスクも非常に高くなりますので安易に手を出すのは控えなければなりません。

これらは、AGAクリニックなどの医師の診察の上、服用する必要があります。

尚、初期脱毛は、発毛には欠かせない症状だと考えられています。初期脱毛には、ヘアサイクルが大きく関係しており、休止期から成長期へのサイクルを促す段階で、新たな髪の毛が生える準備で成長の終わった髪の毛を押し出ことが初期脱毛のメカニズムです。
 

ヘアサイクル

ミノキシジルに類似した成分

現在では、M-034エキスやキャピキシルなど、ミノキシジルの作用と類似した働きをする成分が発見、発明され、育毛剤をはじめ多くのスカルプケア商品に配合されています。

ミノキシジルの使用で副作用に悩まれている方、または継続が心配な方は、これらの安全な成分を配合した育毛剤への切り替えを検討してみては如何でしょうか。

尚、ミノキシジルの3倍の育毛効果が期待できると話題になっているキャピキシルは、女性用の育毛シャンプーのharu黒髪スカルプ・プロや男性用の育毛シャンプーのSORAスカルプシャンプーGOLDなどに配合され話題を呼んでいます。

参考:キャピキシルの育毛効果とキャピキシルを配合した育毛シャンプー
   


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