髪の毛の本数と髪が伸びるはやさ

髪の毛の本数と髪が伸びるはやさ

ここでは、髪の毛の本数や伸びる速さや、髪の毛を速く伸ばす方法などについて解説します。

髪の毛の本数

成人した日本人の髪の毛の本数は個人差がありますが、多い人で13~15万本、少ない人で6~7万本と言われており、一般的には約10万本と言われています。

これに対して欧米人の髪の毛の本数は14万本程度と言われていますので、欧米人と比較すると少ないと言えます。

勿論、これは脱毛症を発症していない健康な人の髪の毛の本数です。AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性の男性型脱毛症)などが進行して薄毛になっている場合はこの限りではなく、髪の毛は少なくなっています。

毛穴の数と髪の毛の本数

髪の毛の本数は通常、年齢とともに減っていきますが、毛穴の数は母親の胎内にいるときに決まっていて、生まれてからその量が増減することはありません。

胎児の時から毛穴の本数が決まっていることからも、髪の毛の本数は遺伝と密接な関係があると考えられています。

通常、1つの毛穴からは髪の毛が2~3本生えている場合もあれば、髪の毛の製造が休止して1本も生えていない毛穴もあります。

毛穴の数が多くても生えている髪が少ない人もいれば、毛穴が少なくてもしっかりした複数の髪の毛が生えている人もいます。

毛穴の数か少ないからといって薄毛という訳ではありません。

正常な人の場合、平均1日50本から100本の髪の毛が自然に抜け落ちていますが、一方で毎日50本から100本くらいの髪の毛が新たに生えてきますのでヘアサイクルが正常であれば極端に髪の毛が減ったり薄くなったりすることはありません。

髪の毛が伸びる速さ

髪の毛の伸びる速さは、

  • 体質
  • 栄養状態(食習慣)
  • 生活習慣
  • ストレス
  • 年齢
  • 季節その他

などの外的要因などでも変わってきます。

個体差もありますし、頭の場所によっても伸びる速さは異なると言われています。

一般的には、髪の毛の発育に関わる女性ホルモンの量が多い女性の方が男性より髪の毛が伸びるのが早いとも言われていますが、それよりも外的要因の方が髪の毛が伸びる速さに影響が大きいと考えられています。

髪の毛の伸びは新陳代謝の影響を受けますので気温の高い夏が速く伸びやすく、逆に気温の低い冬は伸びが鈍化すると言われています。

髪の毛には、生えてから抜け落ちるまでのヘアサイクルというものがあります。

1つのヘアサイクルは、成長期・退行期・休止期を経て終了しますが、健康な髪の毛の成長期(毛母細胞が活発に活動して髪の毛を製造している期間)で1日平均0.35mm前後伸びると言われてます。

一般的に1ヶ月に約1cm、1年に約12cm~と言われていますが、発毛初期段階の産毛などの場合は、成長が遅いと言われています。

特に前頭部の生え際(M字部分)などは髪の成長が遅いと言われています。

毛母細胞の分裂スピード(活発度)と関係しているのかもしれません。育毛剤などで育毛効果がなかなか確認できないのはそのためです。

髪が伸びる速さ

健康な髪の毛の1つのヘアサイクル(髪の毛の寿命)は、およそ2年から6年ほどと言われており、1本の髪の毛が生えてきて抜け落ちるまで2年から6年ほどかかります。

そして、健康な人(脱毛症を発症していない人)の頭髪の約80~90%はヘアサイクルの成長期段階にあります。

この健康な髪は、1日におよそ0.35mm伸びている訳ですから10万本ほどある髪全体では1日に実に30メートルほど伸びている計算になります。髪がどれだけのエネルギーを必要としているかがわかります。

それだけ髪の毛の製造に関わる新陳代謝は活発です。汚れも溜まりやすいため、毎日の頭皮ケアは非常に重要ということができます。

参考:髪の毛を早く伸ばす方法