加水分解シルクの成分性質

加水分解シルクの成分特徴

加水分解シルクは、蚕(かいこ)の絹繊維を構成するタンパク質を加水分解して得られる可溶性タンパク質成分です。

肌の表皮の保湿成分の一つである天然保湿因子(NMF)の半分ほどを占めるグリシン、アラニン、セリンなどのアミノ酸で構成されているため、安全性が非常に高く、優れた保湿効果と皮膜形成効果があります。このため、主に皮膚や髪のコンディショニング剤として使用されます。

また、加水分解シルクには、乾燥の予防や紫外線などの外部からのストレスを受けた際の皮膚のバリア機能低下を予防する働きもあり、吸着性・浸透性が強く、乾燥や紫外線などで傷んだ髪を補修し、髪にハリとコシ・光沢(ツヤ)を与えます。

そのため、化粧水や乳液、洗顔料、ファンデーションなどのスキンケア製品やシャンプー、リンス、トリートメントなどのヘアケア製品に幅広く使用されています。

さらに、加水分解シルクには、チロシナーゼ活性の抑制作用があるため、メラニン色素の生成を抑える美白効果も期待できます。

加水分解シルクの安全性・副作用

加水分解シルクは、天然のシルクが原料であるため安全性が高く皮膚刺激性や眼刺激性はほとんどなくアレルギーの報告もないため安全性の高い成分であると言えます。

但し、シルクアレルギーのある人は、かゆみや発疹や紅斑などの症状が出る場合がありますので、控えた方が良い成分です。

天然の蚕のシルクを使用しているので高価な成分なので、一般的に安価なシャンプーには配合されていません。

女性用の育毛シャンプーのCA101シャンプーなどに配合されています。