ここでは、実際に個人輸入代行業者を利用して育毛剤などを海外から個人輸入した場合のよくあるトラブルについて解説しています。
個人輸入におけるトラブル
輸入が禁止されていない商品であれば、誰でも規定された輸入量の制限内において自分で使用するために自分自身で個人輸入することができます。
但し、遠く離れた海外の商品を取り寄せることになる訳ですから、国内の通販と比較してトラブルも少なくないのが現状です。
料金を振り込んだが連絡がない
国内の通販でも稀にみられるトラブルですが、個人輸入でもときどき見受けられるトラブルの一つです。特に個人輸入は、代金先払いのケースが多いため注意が必要です。
代金を詐取する手口は国内の通販サイト同様、故意に行っている場合もありますが、輸入代行業者にトラブルが発生し、ホームページ自体が稼働していないケースもあります。
このようなトラブルを回避するためにも、初めて利用する輸入代行業者の場合は、事前にその業者の評判や口コミをネットで調べることも重要です。
特に、
- 料金が異常に安い
- 代行業者の住所が海外のものである
- 医薬品がホームページ上に記載されている(日本の法律に違反している)
などの場合は注意が必要です。いつ閉鎖されるかわかりません。
個人輸入は、まずは信頼できる輸入代行業者選びから始まります。
商品の到着が遅い
稀に輸入代行業者の手配漏れ、商品発送業者の発送漏れというケースもありますが、大半が正月やゴールデンウィーク、お盆などが絡んだ遅れが発生します。
正月やゴールデンウィーク、お盆などの前後となると輸入代行関連業者や税関の休業、また貨物の混雑などで商品の到着までに2週間から3週間かかるなど大幅に遅れる場合があります。
これは、輸入代行業者のミスではなく、公共機関の休業・遅延によるものであるため黙って待つしかありません。
輸入代行を申し込んで3営業日ほど経っても商品発送の連絡及び貨物番号がメールで送られてこない場合、または貨物番号の状況を確認しても1週間ほど動きが無い場合は、一度、代行業者に確認のメールを入れることをおすすめします。
また、滅多にありませんが、商品の航空機への搭載ミスということもあります。
この場合は、世界を回って到着しますので1ヶ月から2ヶ月ほどかかる場合もあります。
通関しない
申し込んだ商品は、税関を通ります。
税関では、輸入商品の中味やその輸入量、適切な輸入かなどを抜き打ちでチェックします。
個人で輸入する(個人宅)が原則なのに配達先の住所が会社宛てだったり、自分で使用するものを自分で輸入するというのが原則なのに男性用の医薬品を女性宛てと思われる宛先に送っていたり、また、輸入量の制限が1ヵ月分が上限なのにそれを超える量を輸入したりしていた場合は、チェックが入り、場合によっては通関しません。
例えば、会社宛ての場合は事情を聴くために電話やハガキで調査が入ったりしますが、輸入量オーバーの場合は調査するまでもなく没収・破棄・返送されたりします。この場合も原則として自己責任となりますのでちゃんとルールを守って個人輸入するようにします。
送られてきた商品が偽物だった・商品間違え
これも、個人輸入では比較的多いトラブルです。
全く顔の見えない遠く離れた場所から送られてきますので、予防策は無く個人輸入代行業者を信頼するしかありませんが、もし、偽物だと判明したり、送られてきた商品が頼んだものと違ったら使用する前に個人輸入代行業者に報告しましょう。
商品間違えの場合は、現地の手配ミスの場合が殆どですが、偽物の場合は、輸入代行業者自体が現地の業者に騙されているケースも少なくありません。
尚、偽物は、比較的高額の商品で多く出回ると言われています。
商品の品質が悪い
近年は、米国をはじめ、インドやタイなどで製造された商品がいくつかの代行業者を介して日本国内に輸入されています。
米国はそうでもありませんが、インドやタイなどで製造された商品は、品質的に問題があるものもあるかもしれません。
特にインドはジェネリック商品を安価で製造できるため、需要も多くあります。
輸入した商品で健康被害があっても自己責任となりますので、十分注意して輸入するようにしましょう。
受け取り遅延による商品の返送
個人輸入で最も多いトラブルと言われています。
無事、海外から輸入された商品も配達時にお客様不在の場合は、郵便局で一定期間保管されることになります。
通常は、不在票をもとに配達業者に連絡して再配達を依頼するか取りに伺うことになりますが、不在票の置き忘れ、再配達依頼の連絡忘れなどで保管期限が切れると商品は発送国に戻されてしまいます。
この場合は商品が現地に戻って再発送ということになるようですが、商品は船便で戻されることから現地に到着するまでに1ヶ月以上かかることがあり、さらに再発送までは1ヶ月ほどかかる場合もあるようです。通常、再配達には料金が別途かかります。
再配達料金の請求にクレームを入れることはできません。
副作用による健康被害
特に医師などに相談することもなく個人の判断で医薬品などを個人輸入すると思わぬ副作用なのどの健康トラブルに見舞われることがあります。
個人輸入は自己責任のため、重篤な健康被害が出ても自己責任となります。
特にミノキシジルやフィナステリドは安価に簡単に輸入することができるとあって多くの人が個人輸入を利用して輸入していますが、それだけに健康被害などのトラブルも増加していると言われています。
参考:ミノキシジルの副作用
参考:フィナステリドの副作用
副作用による健康被害が心配な方は安易に個人輸入に手を出さず、医師や薬剤師などに一度相談することをおすすめします。
言うまでもなく国内の育毛剤や育毛シャンプーではこのようなトラブルはなく安心して申し込むことができます。