メントールの成分特徴と安全性や副作用

メントールの成分特徴

メントールは、ニホンハッカやペパーミントから抽出される成分でアルコールの一種です。ひんやりとした清涼感が特徴でメンソールとも言われます。

天然植物から抽出されたものをl-メントール、化学合成されたものをdl-メントールといいます。

その冷感作用により、歯磨き粉やマウスウォッシュ、シャンプーやボディソープ、入浴剤などの日用品のほか、冷感シップや目薬などの医薬品にも使用されています。

その性質上、男性用のシャンプーや育毛剤などのヘアケアアイテムには殆どといっていいほどこのメントールが配合されています。

その理由としては、

  • ひんやりとした清涼感
  • 血行を促進する作用
  • 抗菌・殺菌作用
  • 抗炎症作用
  • 抗アレルギー作用
  • 痒みを鎮める作用
  • 経皮吸収促進作用
  • 香りによるリラックス効果

などがあるためです。

抗菌・殺菌・抗炎症作用で頭皮環境を整え、血行促進作用で育毛を促進します。経皮吸収促進作用(有効成分を皮膚に浸透させる作用)は、育毛剤の浸透率を高めます。

特に血行を促進する作用は育毛には不可欠です。

血行が良くなると毛細血管を通して栄養や酸素が毛乳頭細胞に行き渡りやすくなり、髪を製造する毛母細胞の細胞分裂を促すことになります。

夏場には、暑さのストレスから解放されたいために好んでメントールが配合されたシャンプーを選ぶ男性が多いようですが、実は、ひんやり感は実際にメントール自体が温度を下げている訳ではありません。

人に身体に存在する受容体活性化チャネル(冷感受容体)というタンパク質の一種をメントールが刺激することで引き起こされる現象です。実際には冷えていないのに脳を冷たいと錯覚させることで清涼感を出しています。

メントールの安全性・副作用

メントールは基本的には頭皮へ良い影響を与えると考えられていますが、いいことづくめではありません。皮膚に対して刺激を与えるため、

敏感肌の方や乾燥肌の方には、刺激が強すぎることもあります。またメントールはアレルゲンの一つですので、アレルギー体質の人は注意を要します。