ピディオキシジルに期待できる育毛効果

ピディオキシジルに期待できる育毛効果

ピディオキシジルとは、医薬成分であるミノキシジルの分子配列の一部を変えた成分で、ミノキシジル誘導体とも言われている成分です。

ピディオキシジルの分子構造

ミノキシジルには、高い育毛作用があるとして日本国内でも大正製薬からリアップ(有効成分ミノキシジル)という名称で販売されていますが、頭皮の痒みや炎症、動悸やむくみ、湿疹などのほか重篤な副作用も懸念されています。

また、頭皮に塗布する場合、その浸透力の弱さも指摘されています。

これらの副作用と浸透力の弱さという弱点を改善して開発されたものがピディオキシジル(pidioxidil)です。

ピディオキシジルは、韓国では育毛剤やまつ毛美容液に配合されて様々な商品が販売されていますが、日本でもまつ毛美容液のスカルプDボーテピュアフリーアイラッシュに用いられており、好評です。

ミノキシジルの分子構造に類似した成分のため、ミノキシジルと同等の効果が期待できるとするには情報が不足していますが、

  • 血管を拡張して血行を改善し、育毛を促進する効果
  • 毛母細胞を活性化して育毛を促進する効果

があると言われれています。

国内では、よりミノキシジルに近い効果が発揮できるようにと、ピディオキシジルに、ツバメの巣の主成分であるシアル酸や、EGFなどの成長因子を加えた「PPTE配合」というものが開発されています。

一方で、AGAの原因である5αリダクターゼやDHTの抑制にアプローチするものではないためミノキシジル同様、AGA対策としてはやや力不足な感があると言われています。

一般的にシャンプーや育毛剤の成分表には、ピロリジニルジアミノピリミジンオキシドという名称で表示されています。