ラウロイルサルコシンNaの成分性質

ラウロイルサルコシンNaの成分特徴

ラウロイルサルコシンNaは、古くから使用されていたアミノ酸系界面活性剤で、アミノ酸シャンプーというのが世に出てきた当時によく使われていた成分です。

アミノ酸系洗浄成分の中では比較的脱脂力や頭皮への刺激が強いのが特徴で、頭皮の皮脂をサッパリと落とすのに向いています。

成分吸着性も強く頭皮に残留しやすい特徴があるため人によっては皮膚の炎症や痒みなどのアレルギーに注意を要するため旧表示指定成分に指定されていた成分です。

※旧表示指定成分とは体質によってアレルギーなどの皮膚トラブルを起こす恐れのある成分のことで、1980年に厚生省(現厚生労働省)によって告示された102種類の原料に香料を加えた合計103種類の成分です。

このようなことから、石けん、シャンプー等の直ちに洗い流す化粧品以外の化粧品には配合不可とされており、最近ではこの成分を配合するシャンプーは少なくなってきていますが、保湿力や殺菌力があるためメイン成分の補助的な成分として使われることもあります。

ラウロイルサルコシンNaの安全性・副作用

皮膚刺激(アレルギー性)が強いため、肌が弱い場合は痒みを引き起こす可能性があります。

成分吸着性が強いので汚れを落とすには効果的ですが、反面、頭皮に残留しやすいため、アレルギー反応の元となります。シャンプーの際は洗い残しのないように丁寧にすすぐことが重要です。