シャンプーした後に使われるリンスやコンディショナー、トリートメント。その違いは意外と理解されていません。ここでは、それぞれの役割の違いを解説します。
リンスとコンディショナー、トリートメントの定義については、特に厳密な定義もなく各メーカーで統一されているわけでもありません。
以下は、一般的な解釈となりますので実際の利用時には、商品説明でその働きや特徴を確かめてからお選びください。
リンス
最近、「リンス」という商品をあまり見かけなくなりました。リンスはもともと石鹸シャンプーが主流だった時代にアルカリ性に傾いていた髪の毛や頭皮の状態を中性に戻すため、また髪に保護膜をつくりキューティクルを整えるために使われていたものです。
リンスに含まれているシリコンや油分で髪の表面をコーティングし、外部からの刺激から髪を守り、キューティクルの傷みを防いで髪のパサツキやきしみを抑制し、手ざわり、櫛通り、艶感などをよくするという効果があります。
また、静電気の発生を抑えたり髪に含まれている水分の蒸発を抑えることができます。
一般的には髪の表面をコーティングするもので髪の内部まで浸透する機能はありませんが、中には内部まで浸透して髪の傷みを補修するものもあります。
リンスとシャンプーの機能を有したリンスインシャンプーという商品もあります。シャンプーではあるもののリンス成分として毛髪を保護する成分も含まれているため頭皮に残留しないようによく洗い流す(すすぐ)必要があります。
コンディショナー
コンディショナーも基本的にリンスの機能とほぼ同じです。髪に保護膜をつくりキューティクルを整えるために使われています。
石鹸シャンプーが主流ではなくなり、シャンプーの品質改良や開発が進んだことでリンスもその役割を変え、また進化してコンディショナーと呼ぶようになりました。
一般的に、コンディショナーは、リンスよりも髪表面の状態を整える働きや保湿作用などが強いのが特徴です。
両者については、厳密な区別をしていないメーカーもあります。
トリートメント
トリートメントは、リンスやコンディショナー同様、髪のコンディションを整える作用がありますが、毛髪の内部にタンパク質成分を浸透させ栄養を補給し、ダメージを補修するのが特徴です。
一般的にリンスやコンディショナーは髪の表面にだけ作用し、髪の内部まで浸透する機能を持っていません。従って、髪の補修能力は、内部まで浸透して補修するトリートメントがより高いと言われています。
成分を浸透させる作用をもつトリートメントは、毛髪内に成分を浸透させるために、毛髪につけた後、一定の時間をおく必要があります。
最近は、洗い流さないタイプのトリートメントも出回ってきています。お出かけ前に髪の毛をまとまりやすくしたり、艶を与えたり、また、ドライヤーの熱から髪を守るといった場合に活用されます。
髪をいたわり保護する機能は通常のトリートメントと同じですが、洗い流さないタイプのトリートメントは、髪を外部の刺激から守る機能に重点を置いています。
リンス、コンディショナー、トリートメント使用上の注意
三者に共通する使用上の注意は、頭皮につけない、残さないことです。
これらは、頭皮環境や育毛環境に悪影響を及ぼす成分がたっぷり配合されています。
最近は、使用方法に「頭皮にもつける」と記載してあるタイプも出てきましたが、そのような記載がない場合は、頭皮につけないように注意しましょう。
本来、トリートメントは頭皮に付けるのを避けるべきものです。
シャンプーよりも大きな分子量のシリコンやその他の化学成分が配合されており、洗い流しが不十分で頭皮に付いたままにしておくと成分が地肌に吸着して毛穴を塞いだり、頭皮環境に悪影響を及ぼす可能性があるためです。
髪の根元につけるのはできるだけ避け、中間から毛先を中心につけるようにします。これらは、あくまで毛髪の補修成分であって頭皮のことを考えたものではありません。
経験のある方もいると思いますが、リンスやトリートメント類を付けた後、十分に洗い流さないでいると、翌日、髪の毛が触れる首筋やおでこ部分に痒みが出たり湿疹ができたりする場合があります。これは肌が拒絶反応をしているためです。
この症状はシャンプーの洗い残しで経験することもあります。これらの成分には地肌に有害な成分が含まれているということです。つけた後はしっかり洗い流すようにします。
但し、近年は、地肌につけることを推奨しているコンディショナーやトリートメントも販売されています。頭皮環境に悪影響を及ぼす成分を極力排除し、頭皮環境を改善するための成分を含んでいるものです。使用方法に「頭皮に付けて」と記載されていますので、その場合は頭皮につけても良いと思われます。
コンディショナーよりトリートメントが先
リンスとコンディショナー、トリートメントを重ねて使用する方もいらっしゃいますが、リンス又はコンディショナーの後にトリートメントをつけることはあまり意味がありません。髪をコーティングした後に髪の内部に浸透する成分を付けても効率が非常に悪いからです。
基本的には、リンス効果もあるトリートメントだけで良いと思いますが、重複して使用する場合は、トリートメントで有効成分を髪の内部に浸透させた後にリンスやコンディショナーを使用するようにしましょう。
髪は女性の命といった言葉もあるように、髪は女性にとって非常に大切なもの。コンディショナーやトリートメントは髪の美しさ、滑らかさ、艶、香りにこだわる女性の利用者が多いと言われています。
コンディショナーやトリートメントを使用する場合は、できれば現在使用しているシャンプーとセットで販売されているものを使用することをおすすめします。
同一のメーカーでシャンプーと一緒に使用することを前提に成分設計されているため、効率的に髪の毛を保護したり、ハリ・コシを与えたり、また艶を与えたり、指通りを良くしたりすることができます。
シャンプーとコンディショナーやトリートメントがセットになっている商品
当サイトの女性用の育毛シャンプーでもコンディショナーやトリートメントをセット販売しているものが多く見られます。
髪の毛が傷んでいる方やシャンプーだけでは軋みがちな方はセットになっているシャンプーをおすすめします。
シャンプー名 | シャンプーの特徴 |
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ベルタスカルプシャンプー | 白髪、パサつき、乾燥、ニオイ、痒みなど気になっている人におすすめ。頭皮環境を整え、髪が育ちやすい環境にします。 |
守り髪シャンプー | 傷んだ髪や頭皮を補修したい女性や乾燥や紫外線によるダメージを防ぎたい女性へオススメのプレミアムシャンプー・トリ-トメントです。 |
ハーブガーデンシャンプー | 植物の力(ボタニカル)を活かしたシャンプーであるにも関わらず、優れたコストパフォーマンスを実現しているシャンプー・トリートメントセット |
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