白髪ができるメカニズムと白髪ができる原因

白髪ができるメカニズムと白髪ができる原因

ここでは、白髪ができるメカニズムと白髪の原因について解説します。

白髪ができるメカニズム

白髪は、人体に悪影響を及ぼすわけではなく、美容室で染めたりカラーリングしたり、また白髪隠しなどを使えば済むものなので研究課題としてはどうしても優先順位は低くなってしまいます。

そのためか、白髪ができるメカニズムは、まだ解明されていないことが多いのが現状です。

以下は現在わかっている白髪ができる簡単なメカニズムです。

メラノサイトが髪に色をつける

髪の毛が作られた瞬間の髪の毛の色はみんな無色の白い状態です。

黒髪は、この無色の髪に黒色の色素が詰め込まれることによって誕生しますが、この黒色の色素を作り出しているのがメラノサイトという色素細胞です。

メラノサイト(色素細胞)は、髪の外側にまとわりついている毛根鞘という組織の中あるバルジ領域に存在するメラノサイト幹細胞(色素幹細胞)によって生み出されます。

毛根鞘とバルジ領域

メラノサイト(色素細胞)は、髪の毛を製造する時に、毛乳頭の周りに配置され、黒髪のもとであるメラニン色素を毛母細胞に送りこんで、髪の毛(主にコルテックス部分)を着色していきます。

メラノサイト(色素細胞)とメラノサイト幹細胞(色素幹細胞)

黒髪は、このメラニン色素が毛母細胞に送り込まれることで作られ、メラニン色素が毛母細胞に送り込まれなくなることで白髪となって生えてくることになります。

髪の色はメラニン色素で決まる

このメラニン色素には、ユーメラニンとフェオメラニンの2種類があり、その組み合わせによって色が決定していきます。

ユーメラニンは、褐色から黒色のメラニン、フェオメラニンは、黄色から赤色のメラニンで、髪の色も肌の色も、このユーメラニンとフェオメラニンの量の配分で決まります。

このため、髪の毛も白黒はっきりしているのではなく、人種や人によってグレーだったり、茶髪だったり、また金髪だったりする訳です。

日本人の場合は、ユーメラニン(主に黒色)の配合割合が高い為、黒髪が多くなります。

メラニン色素をつくるために必要な原料

このように、メラノサイトでメラニン色素を造り、毛母細胞に送り込まれることで髪の毛が着色されますが、メラノサイトがメラニン色素を製造するためには色素の原料となる
・チロシナーゼと
・チロシン
という物質が必要となります。

メラノサイトでメラニン色素を造る図解

メラニン色素は、メラノサイトにある「チロシナーゼ」という物質が、血液中を通して運ばれてきた「チロシン」という物質を変換して作り出します。

従って、メラノサイトの機能が低下したり、着色する時に必要となるチロシナーゼやチロシンいう酵素が不足したりすると髪の毛への着色能力は低下してしまいます。

そうしてできるのが白髪です。

白髪の原因

白髪は、
・メラノサイトの機能の低下や、
・その原料となるチロシナーゼやチロシンの不足
などで作られていきますが、これらの原因には以下のようなものが考えられています。

遺伝

白髪は遺伝性が高いと言われています。

未だ医学的には完全には解明されていない部分が多いものの、メラノサイトが生成したメラニン色素が髪に送り込まれにくい体質を遺伝で受け継ぐという見解があります。

若くして生える白髪(若白髪)や子どもの白髪は遺伝性が高いと考えられています。

加齢

加齢に伴って細胞が老化すると、その活動は低下してしまいます。

色素細胞であるメラノサイトも例外ではありません。メラノサイト(色素細胞)やメラノサイト幹細胞(色素幹細胞)の機能が低下すると、メラニン色素が髪に送りこまれなくなり、徐々に白髪が増えていきます。

また、加齢による白髪は加齢に伴う成長ホルモンの分泌量の減少や過酸化水素の体内への蓄積による影響も大きいと考えられています。実際、成長ホルモンの投与によって白髪が改善されることもわかってきています。

過酸化水素の蓄積

人は呼吸により酸素を体内に摂りいれますがこの酸素の一部は活性酸素になります。過酸化水素は、活性酸素の一つで体内で日々作られています。

過酸化水素は、通常はカタラーゼなどの体内の酵素で分解されますが、加齢などで分解する酵素が減少すると、体に蓄積されていくようになります。

そして、この過酸化水素はメラニンの原料となるチロシナーゼの形成を破壊する作用があるとされています。チロシナーゼの不足により、髪を黒くするのに必要な酵素が失われた結果、白髪の原因になると考えられています。

ストレス

ストレスは過酸化水素の蓄積を促す活性酸素を産出すると言われています。

またストレスは自律神経を乱し、血流が低下する原因となり、白髪リスクを高めてしまいます。従ってストレスも白髪の原因に大きく関わっていると考えられています。

黒髪に欠かせない栄養素の不足

メラニン色素の原料となるアミノ酸のチロシン、そしてそのチロシンを作るために必要な須アミノ酸のフェニルアラニン、ビタミンB12や葉酸、また銅などのミネラルが不足するとメラニン色素が作られにくくなります。

従ってダイエットなどで栄養が不足すると白髪になりリスクも高くなります。

病気

胃腸疾患や甲状腺疾患といった一部の病気では、メラノサイトがメラニン色素を作り出す能力が低下して白髪の原因となる場合があります。

この場合は、殆どが病気が完治すると元の黒髪に戻ります。

生活習慣・食習慣

過度のストレスを受けたり、睡眠不足や運動不足、栄養不足などで自律神経が乱れると新陳代謝や血行が悪くなり、そのような生活が続くとメラノサイト(色素細胞)の機能が低下して白髪の原因になることがあります。

特に、健康な髪の毛を保つためには、ミネラルやアミノ酸、ビタミンなどが必須です。特にミネラルは、チロシナーゼが働くためには欠かせない栄養素です。

また、女性の場合は、妊娠や出産、また育児ストレスなどでホルモンバランスを崩したり(主にエストロゲンなどの女性ホルモンの減少)精神的ストレスを受けることで白髪となることもあると考えられています。

喫煙

喫煙もタバコに含まれるニコチンに血管を収縮させる働きがあったり多くのビタミン類を破壊することで、髪の毛への栄養補給が不足することでメラノサイトの機能低下の原因となり白髪リスクを高めると考えられています。

さらに喫煙には活性酸素の発生を促す作用があると言われています。活性酸素は、過酸化水素の蓄積を促すとともに身体中の細胞や組織を攻撃して老化を促してしまいます。当然、白髪リスクも高くなると考えられています。

尚、一晩で白髪になったという話がありますが、白髪のできるメカニズムから考えて生えてしまっている箇所が白髪に変化するということは考えにくいことです。

紫外線

紫外線は頭皮の色素幹細胞のDNAを損傷させたり、喫煙同様、活性酸素の発生を促すことがわかってきました。

色素細胞のもとである色素幹細胞が損傷を受けると、白髪リスクが高くなります。

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