育毛剤「薬用毛髪力ZZ」の育毛作用と副作用

薬用毛髪力ZZが配合するサイトプリン・ペンタデカンの育毛作用

ここでは、ライオン株式会社が販売している薬用毛髪力ZZや薬用毛髪力イノベートの育毛作用について検証しています。

薬用毛髪力ZZとは?

薬用毛髪力ZZと薬用毛髪力イノベートは、ライオン株式会社が販売している育毛剤です。主に男性に人気のある商品です。

サイトプリンとペンタデカンという成分を有効成分としています。

サイトプリン・ペンタデカンが有効成分

髪の毛は、毛乳頭細胞と毛母細胞が連携して発毛~脱毛(ヘアサイクル)を繰り返していますが、AGA(男性型脱毛症)などを発症すると、十分な成長期の期間を経る前に退行期・休止期にシフトし、抜け落ちてしまいます。

毛乳頭細胞は、毛細血管の血液を通して送られてくる栄養素や酸素をもとに色々なタンパク質を作り出しています。

脱毛箇所は「BMP」と「エフリン」が不足

ライオン株式会社の生物科学研究所によると、脱毛箇所と脱毛をしていない箇所の毛乳頭細胞を培養して調べた結果、脱毛箇所で「BMP」と「エフリン」という2つのタンパク質(成長因子)が不足していることが分かりました。

ライオン生物科学研究所では、BMPとエフリンというふたつのタンパク質に着目し、それらが脱毛部で減少していることを見出しました。
引用元:ライオン:発毛シグナルBMPとエフリンを発見

BMPとは、「Bone Morphogenetic Protein」の略で骨形成促進因子のことです。骨の形成に関わるタンパク質として知られていますが、髪の生成にも関わっていることがわかってきました。

エフリン(Ephrin)は、形態形成因子の一種で、神経や血管形成に関与する物質であることは以前からわかってましたが、これもBMP同様、発毛促進シグナルとして働くタンパク質であることがわかってきました。

さらに、女性ホルモンが減少するとBMPの減少を促し、それにより、脱毛が生じるということも明らかになっています。

マウスの実験では、エフリンは、毛の形成(毛の成長期)に深く関与しているだけではなく、毛根の数も増やすことがわかってきており、皮膚の深い位置で大きな毛根が形成されることも確認されています。

サイトプリンとペンタデカンでBMP、エフリンの不足をカバー

ライオンの生物科学研究所は、脱毛箇所でBMPとエフリンの2つの成長因子が不足していることに目をつけ、これらの増殖を促す成分として「サイトプリン」が有効であること、また、髪の主成分であるケラチンというたんぱく質の合成に必要なエネルギーを補助するために「ペンタデカン」が有効であることを検証しています。

サイトプリン(6-ベンジルアミノプリン)は、毛乳頭細胞内のタンパク質(エフリン、BMP)の生成を促すことで、発毛促進シグナルを増幅し、髪が抜けにくく太く育つ発毛環境に整えます。

ペンタデカン(ペンタデカン酸グリセリド)は、細胞内の髪の元となるタンパク質(ケラチン)の合成のために必要なエネルギー(ATP:アデノシン三リン酸)を供給し、抜けにくい髪に育てます。

薬用毛髪力ZZはサイトプリンとペンタデカンで育毛促進

そうして、開発された薬用育毛剤が、薬用毛髪力ZZ(ダブルジー)や薬用毛髪力イノベート(INNOVATE)です。

これらの薬用毛髪力シリーズは、サイトプリンとペンタデカンを有効成分として配合し、合せて血行促進作用のあるビタミンE誘導体を配合しています。

遺伝子に働きかけるため、一般的に効果が発揮しずらいと言われる生え際にも効果が期待できるという売り文句で販売されていました。

薬用毛髪力イノベート(INNOVATE)

薬用毛髪力ZZと薬用毛髪力イノベートの相違点

薬用毛髪力ZZと薬用毛髪力イノベートの相違点は、薬用毛髪力ZZは、有効成分として、毛髪力イノベートが配合する成分に抜け毛の要因のひとつである皮脂の酸化を防ぐピロクトンオラミンと保湿成分であるオキナワモズクを追加配合した商品です。

ピロクトンオラミンは、殺菌作用や抗酸化作用、ターンオーバーの調整といった作用があり、フケや痒みを抑える効果があるため、スカルプDシャンプーヘアリプロシャンプーといったシャンプーにも配合されています。

また、ライオンは、毛髪力シリーズで薬用毛髪力シャンプーを販売していますが、こちらのシャンプーには、サイトプリンとペンタデカンは配合されていません。

尚、最新の日本皮膚科学会の男性型・女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)ではサイトプリン・ペンタデカン外用のランクはt-フラバノン外用やカルプロニウム塩化物外用、ケトコナゾール外用と同じ「C1:行ってもよい」というランクに分類されています。

ミノキシジルフィナステリド、デュタスリドのように男性・女性によって推奨度が異なるということはありません。

男性型・女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

薬用毛髪力ZZの副作用

薬用毛髪力ZZの有効成分であるサイトプリンとペンタデカンは特に副作用は報告されていません。

副作用が軽微な点も考慮し、外用療法の一つとしてC1ランクで推奨されていますが、薬用毛髪力イノベートや薬用毛髪力ZZの場合は、高濃度のアルコールが使用されていますのでアルコールアレルギーの方やアルコールに敏感な方、また、使用中に咳き込んだり、むせる場合は使用を控えた方が良いと思われます。

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