脱毛因子「TGF-β」とは?TGF-βの働きを抑える成分には何があるか

脱毛因子「TGF-β」とは?

ここでは、脱毛因子「TGF-β」とは何か、について解説しています。

脱毛因子「TGF-β」とは?

TGF-βとは、Transforming growth factor ベータの略で、毛乳頭や毛母細胞の活動(増殖や分化)を制御し、細胞死を促すといった働きがあることが知られているタンパク質の一種です。

AGAを発症するとTGF-βが毛母細胞に伝達され、脱毛が促進されるため、脱毛因子と呼んでいます。

本来、TGF-βは、早期のがん細胞の増殖を抑えるという重要な役割を果たす因子でもあるため、なくてはならない重要な成分でもありますが、ここでは脱毛因子としての働きを中心に解説していきます。

TGF-βが生まれるまでの流れ

男性ホルモンの一種にテストステロンがあります。

テストステロンは、男性の場合、約95%が睾丸から、残りが副腎から分泌されています。

分泌されたテストステロンは、血液を通して体内を循環し、細胞内に入っていきます。

テストステロンは、頭皮の毛乳頭細胞に存在する5αリダクターゼという酵素と結びつき、さらに強力な男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されます。

さらに、DHTは毛乳頭に存在するアンドロゲンレセプターという受容体と結びつき、脱毛因子であるTGF-βを放出します。

AGAの流れ

TGF-βは、FGF-5を活性化。

このFGF-5が毛乳頭や毛母細胞へ脱毛指令として伝達されます。

通常、髪の毛の成長期は2~6年程度とされていますが、TGF-βの影響によって細胞自然死が起こると、ヘアサイクル(毛周期)が大きく乱れ、成長期が大幅に短縮されます。

この一連の流れをAGA(男性型脱毛症)と呼んでいます。男性の抜け毛・薄毛の原因の90%以上を占める脱毛症と言われています。

成長期が短縮されると、太くて長い髪の毛に育つ前に退行期・休止期へと移行してしまい、徐々に髪の毛が薄くなり、頭皮の露出が目立ってくるようになります。

脱毛因子「TGF-β」の働きを抑制する成分

このようなことから、育毛にはTGF-βの働きを抑制することが育毛には不可欠であるということがわかります。

t-フラバノンでTGF-βの働きを抑制

この作用に着目した育毛商品に花王の「育毛トニック・サクセス」や「薬用育毛剤・バイタルチャージ」といったものがあります。

育毛トニック・サクセス

これらの商品にはTGF-βの活性化を抑制するとされる「t-フラバノン」という成分を含みます。

t-フラバノンは、脱毛因子であるTGF-βの活性を抑制し、ヘアサイクルが退行期・休止期に誘導されることを抑え、成長期を維持できるように働くと考えられています。

実際、男性被験者を使った花王の実験でもt-フラバノンを使用した場合、成長期の髪の数が増加し、髪が太くなる傾向があり、洗髪時の抜け毛の数が減少する傾向があったことが報告されています。

また、女性被験者を使った実験でも同じく髪が太くなり、髪の本数も増える傾向があることが報告されています。

M-034エキスでFGF-5の働きを抑制

一方で、TGF-βは、FGF-5というタンパク質に働きけることで脱毛指令が出されることから、FGF-5を抑制することも薄毛リスクを減少させる上で有効であることがわかります。

そして、現在では、FGF-5を抑制する因子として「FGF-5S」という因子が存在することもわかっています。

FGF-5Sは体内で作り出されるタンパク質の一種で、脱毛シグナル(FGF-5)の働きを抑制して髪の成長期を伸ばすことがマウスの実験でも証明されています。

そして、このFGF-5Sは、北海道ミツイシコンブなどの天然の海藻から抽出された「M-034エキス」という物質に含まれていることがわかっています。

M-034エキスは、イクオスチャップアップといった男性用育毛剤のほか、中にはポッシュヘアケアシャンプーという女性用の育毛シャンプーにも配合しているものもあります。

その他

また、サラヴィオ化粧品は、脱毛シグナル(TGF-β等)を最高70%ダウンさせることを実際の商品である「M-1育毛ミスト」を使って立証しています。

参考記事

ここでは、抜け毛・薄毛対策としておすすめできる育毛剤について、男性用・女性用別に厳選し、ランキング形式で紹介しています。抜け毛が増えてきた、生え際部分が後退してきた、頭頂部の地肌が薄らと見えるようになってきた、髪のハリ・コシ[…]