頭皮が硬いとハゲる?頭皮を柔らかくして薄毛改善

頭皮が柔らかいとハゲないのか?頭皮を柔らかくして薄毛改善

頭皮が硬いとハゲるということを耳にした方も多いと思います。ここでは、頭皮が柔らかいとハゲないのか?また、薄毛ぼ予防や改善にはどういう効果が期待できるのか解説しています。

頭皮が硬いとハゲる?

頭皮が硬いとハゲになるということを聞いたことがある方も多いと思います。

結論から言うと頭皮が硬いと必ずハゲになるという訳ではありません。

また、ハゲている人は必ず頭皮が硬いかというとそうでもありませんが、頭皮の硬化と薄毛にはそれなりの因果関係があることも確かなようです。

大手メーカーであるライオン株式会社の研究でも「髪が薄い人は頭皮が硬い」ことが確認されたとしています。

出典:ライオン株式会社

頭皮が硬いと薄毛になりやすいという因果関係には次のようなことが考えられます。

頭皮が硬いと血行不良になる

一つは、頭皮の凝りなどで頭皮が硬くなると頭皮に張り巡らされている毛細血管の血流に影響が出て薄毛リスクが高くなるという因果関係です。

頭皮に張り巡らされている毛細血管は、その中を流れる血液を通して髪の製造に必要な酸素やビタミン、アミノ酸などの栄養素を毛乳頭細胞や毛母細胞に供給します。

頭皮が凝り固まって毛細血管の血流が悪くなると髪の毛の製造のための栄養素が髪を生産する毛乳頭や毛母細胞に行き届かず、育毛に悪影響を与えてしまいます。

その結果、抜け毛・薄毛リスクは高くなり、生えてくる髪の毛も弱々しく細いものとなってしまうリスクが高くなるという訳です。

糖化により頭皮が硬くなる

もう一つは頭皮の糖化リスクです。

糖化とは、食生活や外的要因などの影響で体内のタンパク質と過剰な糖が結びついて、AGEs(最終糖化産物)という老化物質ができる反応のことです。

食パンをトースターなどで焼いた後、焦げると色が変わって硬くなるのと同じ現象で、頭皮でも同じ現象が起こります。

頭皮において糖化現象が進行すると地肌の奥の真皮層が柔軟性や弾力を失って硬化し、血行も悪くなり、髪の製造を司る毛乳頭や毛母細胞などの機関が十分に機能しなくなり、発毛・育毛、また髪の毛のハリ・コシ・ツヤなどに悪影響を及ぼしてしまいます。

育毛剤などを使用している場合はその浸透にも影響してくると考えられています。

参考:薄毛を招く糖化とは

頭皮が硬いとハゲやすくなるというのはこのようなリスクが懸念されているためだと考えられています。乾燥や紫外線などの刺激は頭皮を硬くする要因の一つと考えられていますので注意しましょう。

頭皮を柔らかくして薄毛予防・改善

頭皮を柔らかくすることで血行を良くし、細胞の柔軟性や可動域を広げることで抜け毛・薄毛のリスクを減少させることができると考えられています。

頭皮を柔らかくするにはいくつかの方法があります。

頭皮のマッサージ

頭皮を柔らかくする最も手軽で手っ取り早い方法が頭皮マッサージです。

頭皮マッサージは頭皮を柔らかくする効果だけでなく、毛細血管を活性化して血行を良くする効果や髪の毛を太くする効果があると言われていますので是非日常に取りいれたいものです。

頭皮マッサージはシャンプータイムなどを利用するのも良いでしょう。

血管は肩から首、頭へと主に後頭部や耳の前後近辺に通っていますので耳のななめ後ろ下から上へ、こめかみから上へと適度な力で持ち上げるようにすると効果的です。

首や肩こりも結果的に頭皮の血行不良に関わってきますのでマッサージやストレッチなどでこれらのコリも取るように心がけます。

頭のてっぺんには百会という血行を促進するツボ、首の後ろには肩こりや肩の緊張、視力回復や目の病気などにも効果があるとされる風池というツボなど、育毛に効果的なツボがいくつかあります。

これらのツボを刺激することは頭皮のストレスを緩和する作用もあります。

入浴

入浴は、血行を良くする効果があります。頭皮を直接的に柔らかくするだけでなく、頭皮の硬化の原因となる肩や首、背中の血行も良くすることができます。

できればシャワーではなく、きちんと湯船に浸かるようにします。

あまり熱い温度のお風呂ではなく、リラックス感を感じる39度から40度くらいの湯船に時間をかけてゆっくり浸かるのがポイントです。

合せてシャンプー時は、マッサージを意識したものにするとより効果的です。

生活習慣・食習慣の改善、適度な運動

長時間のパソコン作業やスマホなどは、交換神経を刺激し、肩こりや血行不良の原因となり、過度なストレスも血行不良の原因となり頭皮を硬化させる原因になります。

パソコン作業など長時間のデスクワークを余儀なくされている方はこまめに休憩したり、ストレッチをしたり、適度な有酸素運動を取り入れることをおすすめします。

ストレッチは、特に肩甲骨のストレッチが有効です。肩甲骨を動かすことで肩こりや頭皮の凝りにも作用し、頭皮への血行促進にも働きかけます。

ストレッチや有酸素運動は、育毛だけでなく様々な健康促進作用がありますので是非日常に取り入れるようにしたいものです。

質の良い睡眠も頭皮の緊張を和らげるのに効果的です。

十分な睡眠をとった朝の髪の状態と睡眠不足で迎えた朝の髪の状態が全く異なることからも睡眠はいかに大事かがわかります。

糖化現象は、タンパク質と過剰な糖が結びついて起こります。血糖値が高ければ高いほど起こりやすいと言われていますので、糖分は控えめに、また血糖値を急激に上げないよう野菜など食物繊維から先に食べたり、食後にウォーキングなど軽い有酸素運動をするよう心がけましょう。

育毛剤や育毛シャンプーの使用

育毛剤や育毛シャンプーには育毛を促進する成分が配合されていますが、その中には必ずと言っていいほど血流を促進する成分も含まれています。

シャンプータイムに頭皮マッサージを行う場合は、高級アルコール系のシャンプーなどは避け、良質な育毛シャンプーを使用するよう心がけて下さい。頭皮に刺激のある成分を含むシャンプーを頭皮に滞留させると育毛に悪影響を及ぼす場合があります。

育毛シャンプーもそうですが、育毛剤も塗布後はマッサージするタイプのものが殆どですのでマッサージによる頭皮の柔軟化も期待できます。

いずれにしても頭皮の柔軟化は一朝一夕ではできません。

生活習慣や食習慣の改善、シャンプー時のマッサージなども一時的なものではなく、継続が大切です。いずれも意識して行えば難しいことではなく簡単なことばかりですので習慣化するようにしましょう。