ここでは、薄毛改善に効果が期待できる頭皮のツボを紹介しています。シャンプータイムなどの時間を利用してツボ押しすることで抜け毛・薄毛の予防、改善が期待できます。
ツボとは
ツボは、東洋医学で「経穴(けいけつ)」と呼ばれています。
東洋医学では、身体を巡る無形のエネルギーを「気」としてとらえ、気が流れる道を「経絡(けいらく)」と呼んでいます。
ツボ(経穴)は、経絡上にある重要な箇所で気が集まりやすい箇所といわれています。経絡が電車の線路であれば、ツボは駅のようなものです。
身体が正常な場合、経路の中は、気血(気と血液)が滞りなく流れていますが、身体が異常が起これば、その異常と関連する経路に異常反応が起こると考えられています。
東洋医学では、経路上の反応点であるツボ(経穴)を刺激することで、気と血の流れを改善し、血行を促進したり、内臓の働きを良くしたりして体調を整えていきます。
育毛に効果が期待できる頭皮のツボ
体には360とも660とも言われるツボがあると考えられています。
それらのツボを刺激することで様々な病気の予防や改善が期待できると言われていますが、特に頭皮には、薄毛や抜け毛を予防・改善するツボが多く存在すると言われています。
以下は、頭皮の存在する育毛に効果が期待できるツボと言われているものです。
百会(ひゃくえ)
百会(ひゃくえ)というツボの名前は耳にしたことがある方も多いと思います。
万能のツボと言われており、頭痛や肩こり、二日酔い、眼精疲労や不眠症、自律神経の調整のほか、耳鳴りや鼻詰まり、そして脱毛症の予防にも効果があるとされています。
百会(ひゃくえ)は、頭のてっぺん(両耳を結ぶ線と眉間の間を上に辿った線が交差するところ)に位置します。
通天(つうてん)
通天(つうてん)は、頭痛や偏頭痛、頭重、鼻づまりに効果があるとされているほか、抜け毛や円形脱毛症にも効果が期待できると言われています。
通天(つうてん)は、百会の位置から指2本ほど下がった位置にあります。
角孫(かくそん)
角孫(かくそん)は、耳鳴りや難聴など目に関する不調や、眼精疲労や疲れ目など目に関する不調などに効果があると言われているほか、血行を促進し、薄毛や抜け毛予防にも効果があると言われています。
角孫(かくそん)は、耳の上の髪の生え際あたり(耳の真上)にあるツボです。
天柱(てんちゅう)・風池(ふうち)
天柱(てんちゅう)は、首から頭にかけて血行を良くし、首や肩の凝りを改善したり、頭痛や不眠症、眼精疲労、視力の低下などにも効果があるとされています。
また、頭部への血行を促進することから、疲労回復やストレスの発散、抜け毛・薄毛の改善にも効果が期待できると言われています。
天柱(てんちゅう)は、後頭部のうなじの生え際のくぼみから、うなじの外に向かって指をずらすと太い筋肉があり、その筋肉の外側が天柱です。図では左側だけですが、右側にもあります。
天柱の1~2センチほど外側には、風池(ふうち)というツボがあり、こちらも血流を改善する効果があり、薄毛・抜け毛の予防・改善に効果があると言われています。天柱と同じく首の両端2箇所に存在します。
頭皮のツボ押しで抜け毛、薄毛の予防・改善
頭皮をマッサージすることで血行を促進し、育毛を促進することが期待できることは様々な記事で目にすることがあります。
また、花王株式会社が実験した結果によれば6カ月間の頭皮のマッサージで毛髪の密度が約6%増加し、ハリとコシの弾力係数が上昇したという報告もあります。
髪の毛を太くしたい場合にはツボ押しマッサージを日常に取り入れることで効果が期待できるかもしれません。
参考:髪の毛を太くする方法
このため、一般的にはシャンプータイムや育毛剤塗布後などはマッサージを行うことが推奨されていますが、マッサージに加えて、上記のツボ押しを加えるとより効果的な育毛促進が期待できると思われます。
ツボ押しの仕方
ツボ押しは、爪を立てずに指の腹を押しあてるというのが基本です。
押す角度は垂直。徐々に力を入れながら5秒ほど押します。痛気持ちいいと感じるくらいがちょうどいい力です。
育毛を促進したい場合は育毛シャンプーや育毛剤を使用する際、これらのツボを意識しながらヘッドマッサージを行うとより効果的です。