男性型脱毛症(AGA)の治療薬としては、日本皮膚科学会ガイドラインの「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017」によれば、
- ミノキシジル外用薬
- フィナステリド内服薬
- デュタスリド内服薬
の3つの医薬成分だけがA判定(行うよう強く勧める)とされています(ミノキシジルの内服薬はD判定:行うべきではないとされていることに注意)。
しかし、人によっては、副作用が怖いので手が出せない、または、実際に使ったり、服用したりして副作用を既に実感しているという人も少なくありません。
身体のことを考え、できれば止めたいが、薄毛・ハゲに戻るのは嫌。
そう思って悩んでいる人は少なくありません。
薬の副作用が気になる方へおすすめの薄毛改善方法
こういった薬に頼らず、薄毛を改善する方法はないものでしょうか。
男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017を見ていくと、次に、
- 自毛植毛
- LED及び低出力レーザー照射
のといったものが、行うよう勧める(推奨度B)として紹介してあります。
自毛植毛
自毛植毛とは、自分の後頭部などの髪の毛を薄毛部分に移植することです。
即効性があり、最も効果的ですが、手術には100万円単位の高額な費用が必要になります。
また、働いている人は術後の状態を隠すのは非常に困難という点もネックです。
しかも失敗するというリスクが全くない訳ではありません。
薄毛の進行が進み、育毛剤や育毛サプリメントなどの利用では改善が困難、より確実で高い効果を得たいといった場合の薄毛対策として、植毛という選択肢があります。植毛には、自分の髪の毛を移植する自毛植毛と人工毛を植える人工毛植毛があり[…]
LED及び低出力レーザー照射
日本ではあまり普及していませんが、「LED及び低出力レーザー照射」による治療があります。米国ではFDAの認可を取得し副作用が殆どない治療法として人気があります。
脱毛症診療ガイドラインの評価でも、LEDおよび低出力レーザーの発毛効果に関しては、有用性を示す十分な根拠があり、副作用も皮膚の乾燥など比較的軽微であることから、適切な機材を使用して行うよう勧めるとされています。
LED及び低出力レーザー照射は、男性だけでなく女性にも人気があります。
エビデンスもありますので副作用の問題で薬が使えない人には期待できる薄毛対策です。
まとめ
ミノキシジルやフィナステリドの使用で副作用が気になる方には、薬に頼らず薄毛を改善する方法として、
- 自毛植毛
- LED及び低出力レーザー照射
の2つを紹介しました。
特に植毛は、多額の初期費用がかかりますが、現時点では最も効果が期待できる薄毛対策だと思いますので検討してみる価値はあります。
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