湯シャンの育毛効果

湯シャンの育毛効果

ここでは、美髪や育毛効果が期待できるとして有名芸能人も実践しているというお湯だけのシャンプー「湯シャン」について解説します。

湯シャンのメリット

薄毛対策として密かにブームになっている「湯シャン」。

湯シャンとは、読んで字のごとく「シャンプーなどの洗浄剤を使わずにお湯だけでシャンプーをする」ことです。

近年、テレビや雑誌などのメディアで湯シャンというものが美髪や薄毛の改善に効果が期待できるということで多くの有名芸能人も実践しているとしてブームになっています。

湯シャンには以下のようなメリットがあると考えられています。

体に悪い成分を摂りこまない

シャンプーや石鹸などの洗浄剤を使わずにお湯だけで洗髪する目的の一つは、シャンプーなどに配合されている化学成分や防腐剤、合成香料、着色料、その他添加物から髪の毛や頭皮を守るということがあげられます。

特に、これらの成分は頭皮(皮膚)から体内にも吸収されるとして懸念されています。

人間が物質を体内に取り込む経路には、
・口から食べ物として取り入れる「経口吸収」
・呼吸により取り入れる「経気道吸収」
・皮膚から吸収される「経皮吸収」
の3つがあります。

このうち、皮膚からの吸収である経皮吸収によって有害な物質を体内に取り入れることを「経皮毒」といっています。

経皮毒については賛否両論ありますが、危険・有害と考える人によれば、化学物質は分子量が小さく、皮膚から吸収されやすく、しかも、口から吸収したほとんどの化学物質は、肝臓といった消化器官を通り、分解され排出されてしまいますが、皮膚から吸収されたものは非常に排出されにくいとして注意を促しています。

また、吸収された物質は、身体のあらゆるところに蓄積され、女性の場合は子供にも引き継がれるとも言われています。

シャンプーやリンス、コンディショナー、トリートメントなども例外ではなく経皮毒が懸念されています。

特に頭皮は吸収率が高く、お風呂時のシャンプーやリンスなどはさらに温浴効果で毛穴が開き吸収されやすい状態になっているため、注意が必要と考えられています。

これらには、界面活性剤という化学物質が配合されています。

ラウリル硫酸、ラウレス硫酸といった高級アルコール系成分やスルホン酸Naといった成分(界面活性剤)は特に毒性が強く頭皮環境や育毛にもマイナスと考えられるため、最近のスカルプシャンプー、育毛シャンプーといったものでは配合が敬遠されるようになってきました。

参考:界面活性剤とは

さらに、香料や着色料、防腐剤、シリコンなどが配合されている場合もありますし、リンスやコンディショナーには加えて柔軟剤やコーティング剤なども配合されています。

湯シャンは、これらの成分から髪の毛と頭皮を守り、頭皮環境を整えて美髪にする効果や、これらの有害物質を身体に取りこまない手段として活用されています。

適度な皮脂で頭皮環境を整える

しばらく前までは皮脂は悪者扱いされ、皮脂を根こそぎ取り去るシャンプーこそが優秀なシャンプーとして脚光を浴びてきましたが、近年、スカルプケアブームで皮脂の取りすぎは育毛にはかえってマイナスであることがわかってきました。

皮脂は、汗と混ざって皮脂膜を作り、頭皮内の水分の蒸発を防いだり(保湿)、頭皮や毛髪をなめらかにしたり、また、細菌やウィルス、紫外線などの外部の刺激から皮膚や毛髪を保護したりする大切な役割があります。

参考:皮脂の役割

この皮脂を根こそぎ取り除くと頭皮のバリア機能が弱まり、細菌や紫外線の影響を受けやすくなます。乾燥しやすくなり、頭皮環境を悪化させやすくなりますので、薄毛・抜け毛リスクを高めてしまいます。

湯シャンにすることで、体に悪い成分が吸収されることを防ぎ、髪や頭皮を様々な化学成分にさらすことなく、皮脂の取りすぎも防ぐことが可能となり、頭皮環境を整えて美髪と育毛の効果を期待することができると考えられています。

勿論、経済的な負担もなくなるというメリットもあります。

湯シャンのデメリット

いざ湯シャンを実践するとなると様々な頭皮トラブルが発生します。

その結果、かえって育毛にマイナスになる場合もあるので注意が必要です。

湯シャンでよくあるトラブル・デメリットが、頭皮の
・べたつき
・痒み
・フケ
・臭い
などです。

特にオイリー肌の人は湯シャンだけでは過剰な皮脂を十分に取り除くことができず、べたつきや痒み、フケ、頭皮臭などの原因となってしまい、継続すると、抜け毛や薄毛の原因となってしまう場合があります。

また、男性・女性を問わず整髪料やヘアスプレーなどを使用した場合は湯シャンだけではその成分を取り除くことができず、頭皮環境の悪化につながる可能性も出てきます。

実際は、湯シャンを実践してもこれらのトラブルが発生し、殆どが途中で断念しているようです。それを克服して慣れるためには数ヶ月という長い時間を必要とする人が多いようです。

湯シャンのデメリットとしては、その他にも、
・香りが楽しめない
・髪にホコリが付きやすくなる
・整髪料が使えない
といったことがあります。

湯シャンの仕方

湯シャンをする前は、髪を丁寧にブラッシングして汚れを浮き出させておきます。

お風呂に入ったら頭を洗う前にゆっくり湯船に浸かり、温浴効果で毛穴から皮脂を浮き出させ、皮脂を洗い流しやすい状態にしておきます。

湯シャンを行う場合のお湯の温度は、体温より少し低めの35度前後説と、または体温より少し高めの38度前後説の2つの説があるようですが、夏場・冬場によって体感温度も異なってきますので、少しぬるいと感じるくらいの温度にします。

シャンプーと同じで、高めの温度はそれだけで皮脂が取れやすくなりますし、キューティクルが開きすぎて髪の毛の痛みにつながるためです。

お湯を毛髪に浴びながら3分ほどの時間をかけて手の指の腹で頭皮を軽くマッサージするようにして洗います。

シャンプーを使う時も同じですが、ゴシゴシと頭皮を強く擦る洗い方は避けます。

湯シャンをした後は、シャンプーをした場合と同様で、優しくタオルドライをして、すぐにドライヤーでしっかり乾かすようにします。

濡れたままにして放置しておくと雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮臭や痒みの原因となり抜け毛・薄毛のリスクを高めてしまいます。

湯シャンの育毛効果

正しい湯シャンは頭皮に悪影響を与える成分から身を守る意味で基本的には育毛にはプラスに働くと考えられています。

実際、様々なトラブルを克服して湯シャンに慣れてくると抜け毛の減少や髪の毛のハリ・コシ・艶に好影響が出てくる人も多いようです。

生え際の髪の毛が伸びてきた、髪に艶が出てきた、髪にハリ・コシができて強くなった、また、酷かった手荒れが治った、といった意見が多く、何気なく使っているシャンプーの成分がいかに育毛を阻害しているかということも納得できます。

但し、残念ながら男性の薄毛の原因として最も多いAGAや女性の薄毛の原因として最も多いホルモンバランスの乱れには殆ど無効と言えます。

これらは、乱れた頭皮環境やシャンプーの成分だけで薄毛になるものではなく、体内のいわば病的な症状(メカニズム)で薄毛になっているため、その原因にアプローチするしっかりとした対策が必要になります。

こと育毛対策という観点から考える場合は、湯シャンを実践するというよりは、経済的にはやや負担になりますが、頭皮に優しく、抜け毛や薄毛の原因にアプローチする成分を配合しているスカルプシャンプー・育毛シャンプーといったものを活用する方が賢明だと考えます。

どうしても湯シャンにこだわりたい場合は3回の洗髪で1回シャンプーを使うなど、シャンプーの使用頻度を減らしながら徐々に湯シャンのみに変更してくという方法もあります。