育毛剤を個人輸入する方法

シャンプーや育毛剤を個人輸入する方法

ここでは、個人輸入とは何か、また、シャンプーや育毛剤などを個人輸入する方法について紹介しています。

個人輸入とは

個人輸入とは、海外の製品を海外の通販会社、小売店、メーカーなどから

  • 自分で使用することを目的として
  • 自己責任で
  • 個人が直接購入(輸入)

することです。

インターネット等を利用して取り寄せるケースもあれば、外国の旅行先で購入して持ち帰るケースもあります。

誰でも自分で使用するためであれば自己の責任において海外から様々な商品を購入(輸入)することができます。

バッグや服、化粧品や家具、書籍など様々なものを個人輸入できるほか、ミノキシジルやフィナステリドなどの医薬品も個人輸入することができます。

国内では簡単に入手できない未承認薬も医師の処方を受けることなく比較的安価に手に入れることができますが、副作用などの健康被害やトラブルが起きても自己責任となるため十分注意しなければなりません。

尚、輸入する際は、その商品の金額によっては、関税・消費税がかかる場合があります。

個人輸入の制限

個人輸入は、原則として誰でも行うことができますが、いくつかの制限もあります。

  • 輸入が禁止されているものは輸入できません
  • 輸入する量に制限があるものがあります
  • 使用する個人が直接輸入しなければなりません

つまり、輸入が禁止されていない商品を自分で使用するために自分自身が輸入量の制限内において輸入するのであれば誰でも個人輸入することができます。

尚、未成年者の場合は保護者の同意が必要になります。

輸入する量の制限は、例えば、育毛商品関連でいうと化粧品扱いのもので一品目につき24個以内、毒薬、劇薬及び処方せん薬は用法容量からみて1ヵ月分以内といった具合です。

例えば、カークランドというミノキシジルを主成分とした育毛剤(日本で販売されているリアップの主成分と同じ)は、ミノキシジルの含有物が1%を超えるものについては、劇薬として取り扱うとされていますので、1ヶ月に1本が輸入制限となります。

フィナステリドを含む商品(プロペシアなど)も1ヵ月分が輸入制限となります。

シャンプーの場合も、配合されている成分によりますが、化粧品扱いの場合は、一度に24個まで輸入することが可能です。

また、輸入した商品は輸入した本人が使用しなければならないので、輸入したものを他人に譲渡したり転売したりすることも認められていません。

他の人の分を他の人にかわって輸入することも禁止されています。

シャンプーや育毛剤を個人輸入する方法

実際に個人輸入をする場合、海外から持ち帰る場合を除いて、殆どの場合、インターネットを活用することになります。

目的のメーカーや業者、通販サイトのホームページから申し込むのが一番安全な方法になりますが、言葉(言語)や送金手続きなどの壁がネックとなります。

輸入時に発生するトラブル対応も煩雑になるかもしれません。

個人輸入代行業者の選定

このようなことから個人輸入をする際は、一般的に日本語に問題なく対応でき、なおかつ安心できる個人輸入代行業者を利用することになります。

個人輸入代行業者はインターネットで検索するといくつも出てきます。

安心して輸入代行を依頼するためにはできれば日本国内で営業する代行業者を選びたいものです。ホームページが全て日本語で表示されていても住所がタイや米国になっているものもありますので特定商取引法に基づく表示(会社概要)を確認するようにしましょう。

尚、国内で営業する業者の中にも稀にホームページ上で医薬品を表示しているサイトが見受けられます。医薬品をホームページ上で表示することは薬事法で禁止されており、そのようなサイトで申し込むと後にトラブルになりかねませんので、薬事法を遵守しているサイトから申し込むようにしましょう。

商品の輸入代行の申込み

希望する商品の輸入代行を申し込むというと煩雑な手続きが必要なのではと思われるかもしれませんが、申し込み自体は、普通の通販サイトと殆ど変りません。

通販サイトのように目的の商品を選び、買い物をするように申し込みます。

但し、医薬品においては、先に述べたようにホームページ上への表示が禁止されているので、検索窓から検索して目的の商品を探すことから始まります。

申込みにおいて、普通の通販と異なる点といえば、代金の支払いが原則として前払いであることだけです。輸入代行業者に海外から商品を買い付けてもらうというシステム上、原則として料金は先に支払うことになります。

申込みが完了すると入力したメールアドレス宛に受付メールが届きますので指定された口座に送金します。輸入代行業者は、お客様の入金が確認でき次第、輸入代行の手続きを開始します。

尚、輸入代行業者によっては、クレジット支払や、コンビニ払いといった後払いのサービスを行っているところもあります。

商品の到着

通常、輸入代行業者が1~2営業日中に輸入代行手続きを完了すると、3営業日くらいに商品は海外から申込者宛てに発送されます。

商品が発送されると、申込み者のメールアドレス宛てに、

  • 発送が完了した旨、および
  • 発送した商品の貨物番号

が送られてきます。

海外からの発送となりますので、場合によっては商品の到着までに1週間から10日ほどかかる場合があります(正月・ゴールデンウィーク、お盆などを挟む場合はそれ以上の日数)が、貨物番号で配達状況を確認することができるため安心して商品の到着を待つことができます。

途中、必ず日本の税関を通関しますが、特に薬事法に違反した輸入(宛先が個人でなく会社、輸入量制限オーバー、輸入禁止物の輸入、男性用の商品なのに宛先が女性など)をしていなければ問題なく通関します。

違反している可能性があると判断された場合は、税関から個人宛てに電話かハガキで輸入の関する確認がなされます。問題なければすぐに通関しますが、違反していると判断された場合は没収または発送元に返送されてしまいます。

尚、一定の料金を超えた場合は、関税・消費税がかかる場合があります。

通常、この場合は、配達した人から請求されますので商品受け取り時に支払います。

商品が到着して配達伝票にサインすると取引は一旦終了します。

勿論、届いた商品が違ったり、数量が不足していたり、不良品(液漏れなど)だったりする場合は、輸入代行業者にその旨、連絡してしかるべき対応をとってもらうことになります。こういった場合の対応も個人輸入代行業者でマチマチですので信頼できる業者を選ぶことは重要です。

参考:個人輸入よくあるトラブル