リデンシルとは、スイスの化粧品原料メーカー「INDUCHEM社」が開発した育毛成分です。
毛包内にある「バルジ領域」に働きかけることで、髪の成長を促す働きが注目されてます。
リデンシルは、
- セイヨウアカマツ球果エキス
- チャ葉エキス
- グリシン
- ピロ亜硫酸Na
- 塩化亜鉛
から構成されます。
2014年にドイツで開催された世界最大級の化粧品原料展示会、インコスメティックスで銀賞を獲得した実績を持ちます。
リデンシルに期待できる育毛効果
リデンシルはDHQGとEGCG2を主な成分としています。
リデンシルの有効成分の一つであるDHQGは、毛乳頭細胞よりも浅い部分に位置するバルジ領域の幹細胞を活性させる効果があります。
髪の毛は、一連のヘアサイクルを経て毛母細胞が髪の製造活動を停止することで抜け落ちますが、その後、毛根鞘にあるバルジ領域の「幹細胞」が「毛母細胞」へと分化して、再び、新たな髪の製造活動を開始します。
つまり、DHQGによりこのバルジ領域の幹細胞が活性化すると、ヘアサイクルの休止期の期間を短縮し、髪の毛の元となる毛母細胞の増殖を促進。
結果、髪の製造を促進するという流れになる訳です。
また、DHQGには、線維芽細胞の代謝を活発にする働きも確認されています。
線維芽細胞は、私たちの肌のハリや弾力のもととなるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作り出す源となる細胞です。
これら髪の毛の土台とも言えるコラーゲンやエラスチンなどの減少による抜け毛や薄毛の抑制にも効果が期待できます。
リデンシルのもう一つ有効成分であるEGCG2は、炎症性サイトカインであるIL-8(インターロイキン8)を抑制する働きがあります。
これにより抜け毛の原因の一つとなる「頭皮の炎症」を抑えることができます。
リデンシルの臨床実験
開発元のスイスのINDUCHEM社は、様々な臨床試験を実施しています。
その一つに、薄毛治療薬としても活用されているミノキシジルとの比較実験を行っています(AGA患者4人に対してリデンシル1%とミノキシジル1%を含む育毛剤を10日間使用)。
それによれば、リデンシルを使った方が、ミノキシジルを使った場合よりも約2倍高い毛包成長度を示したことが明らかになっています。
しかも、リデンシルは、天然由来の成分で構成されている育毛成分なので、副作用が起こる可能性は極めて低いと考えられています。
リデンシル配合の育毛剤の口コミでも副作用のことについては見当たりません。
従って、ミノキシジルによる副作用が不安という方にもおすすめの成分です。
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