ラウレス硫酸Naの成分特徴

ラウレス硫酸Naの成分特徴

ラウレス硫酸Naは、非常に強い脱脂力を持つ陰イオン界面活性剤です。高級アルコール系洗浄成分に属します。

泡立ちが良く強い洗浄力があり刺激が強いのが特徴で、体質によってはアレルギーなどの皮膚トラブルを起こす恐れのある成分である102の旧表示指定成分の一つに指定されています。

旧表示指定成分では、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩類という名称で表示されています。

ラウレス硫酸Naは、同じく強い刺激を持つラウリル硫酸Naの分子量を大きくして浸透性を抑えていますが、タンパク質変性作用(タンパク質を破壊する働き)もあり、一般的には頭皮環境にはマイナスと評価されています。

洗浄力・脱脂力が高く刺激もあるため、肌の乾燥を促進させ、痒みが出やすいので敏感肌や乾燥肌の場合は、注意が必要です。

ラウリル硫酸Naと同じく、安価に製造できるので一般向けの市販シャンプーに多く使われている成分です。最近では、良質なシャンプーでは配合が敬遠され、使用されなくなってきています。

特に、スカルプシャンプーや育毛シャンプーの類のシャンプーでは、ラウリル硫酸Na、ラウレル硫酸Naといった界面活性剤はその使用を敬遠するか、配合している場合でも極小に留める傾向があります。

ラウレス硫酸Naの安全性・副作用

ラウレス硫酸Naは、ラウリル硫酸Na同様、特に乾燥を招く成分ですので、乾燥肌の人は使用を避けた方がよさそうです。